良心の妥協点

いつもありがとうございます。

いつでも右手首が腱鞘炎の、岩松正史です。

・・・

店員さんは申し訳なさそうに、

「すみません、お買物されてない方はご遠慮下さい」

と言った。

・・・

渋谷で待ち合わせの時間調整のため
飲食スペースがあるコンビニにいた。

10席ほどスペースには
なぜか中高生とおぼしき女子が多い。

そしてみんな同じアニメの
キャラクターの缶バッジの
コレクションを広げて談笑している。

近くでイベントがあったようだと察した。

しばらくすると、

男性店員がそこにいた2人組の女子に
声をかけて申し訳なさそうにこう言った。

「すみません、お買物されてない方はご遠慮下さい」

「うちも商売でしているので」

言われると女子たちは
そそくさと席を立って店を出た。

私はまだしばらくそこにいた。

・・・

その後も途切れることなく
同じキャラクターのグッズを持った女子たちが
どんどん入って来て席を陣取った。

コンビニの店内で軽く
何か買って飲食しながらの女子たちもいれば
何も買わずに席でグッズを広げる女子たちもいた

しばらくすると、

男性店員がそこにいた女子たちに
声をかけて申し訳なさそうに言った。

「すみません、お買物されてない方はご遠慮下さい」

「うちも商売でしているので」

言われると女子たちは一部は
そそくさと席を立って店を出ていき、

別の女子たちは
店内に軽く何かを買いに行った。

その様子を見ながら、
何とも言えない気持ちになった。

両方の事情が分かる気がした。

女子たちはちょうど娘と同じ年頃だった。

この年頃の子は簡単に飲食する
お金を持っていなかったりする。

また、外は雨が降っている。

中高生の女子たちが安くて
濡れない場所で談笑するには
渋谷という街はあまりにも優しくない街だった。

一方、コンビニの店長の事情も分かる気がした。

近くでイベントがあれば
全体として売り上げに貢献してくれて
ありがたいだろう。

雨だから外にはいられない
事情も分かっているのかもしれない。

けれども、

コンビニの飲食スペースは
飲食するためのものだから、

お何も(ほとんど)買っていない人たちに
長居されては他のお客さんに迷惑がかかる。

どちらも悪気はないけれど、
うまくかみ合わない。

そんな感じがした。

その様子を見ながら

「良心」

という言葉が頭の中に浮かんできた。

良心とは何だろうか?

誰かに迷惑をかけないようにすることだろうか?

なんとなく違う気がする。

そんな消極的なものを
良心とは呼びたくない自分がいた。

しばらく考えて自分なりにいいと思う
とりあえずの「良心」を見つけた。

私がいいと思った良心。

それは、

「自分の希望を叶えるために、相手の希望もな変えていくこと」

かなと。

店員さんに注意をされて
何も買わずに出ていくよりは
100円の物でも買ってそこにいようとする方が
良心があるのではないかと。

結局、店内はちょっとだけ買い物をした
女子たちで常に満席状態になってしまった。

良心をもってしても、
すべてお互いの希望が叶うとは
限らない現実も目の当たりにした。

でも、

よく見ているとそれでも時々
店員さんが注意をしに来るからか、

自分が注意されたのでなくても、
少々名残惜しそうにしばらくして
自主的に店を出ていく女子たちもいた。

結局、最後良心の妥協点は
ちょっとだけ買い物をして
その場には少しゆっくりいる。

そして店員さんの声が気になりはじめたら、
自主的に店を出る。

この程度なのかもしれない。

良心には妥協点があるというのも面白い。

世の中は悪気がある人が多いのではなくて、
良心があってもお互いの事情がかみ合わない。

そんな理由ですれ違っているのが
よくわかった。

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<<編集後記>>

5月末に64キロあった体重が
今朝の時点で58.8キロ
4200g減りました。

いったん減らせばいままでも、
2年から6年は維持してきたので安心です。

これで安心して今日から仙台出張で
牛タンを思いっきり食べることができます(笑)

今日もいい1日をお過ごしください!




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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)

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