心のフタは大切

いつもありがとうございます。

固まった「ごはんですよ!」の瓶のふたを開けるのが上手な、岩松正史です。

どうしても思い出せないことが2つある。

私は小1の7月と小2の10月に転校をした。

その事実は覚えている。

でも、

クラスメイトの前で
引っ越しの発表したその日のこと。

小学校最後の日のこと。

そして、

引っ越す直前の2、3ヶ月間
誰とどんなやりとりをしたのか?

何を思って過ごしていたのか?

2回の転校直前の記憶が一切出てこない。

まもなく引っ越すと決まってから
友達と過ごした日々は
特別なものであったはずなのに・・・。

思い出せない理由は想像できる。

胸を躍らせながら初め入った小学校。

幼稚園時代の友達たちがたくさんいて
幼稚園の延長のようで
何の不安もなかったのを覚えている。

人生初の引っ越しもすぐに友達が出来て、
イナゴ、蛍、ザリガニを捕り
田舎を走り回っていた。

そういう友達たちとの別れが
つらくなかったはずがない。

でも、親に引っ越すと言われれば、
理由はよくわからなくてもついていくしかない。

それが子どもの宿命。

その選択肢のない、
葛藤にもならない葛藤の中できっと
私はツラさを感じていたはず。

ツラいからこそ運命の日までの
カウントダウンの日の記憶を
封印したのだろう。

記憶がよみがえれば
その時の感情も蘇ってしまうから。

思い出させなくなることで
傷つくことから自分を守る道を
選んでいるのだと思う。

その証拠にそれ以外の楽しい記憶
一生懸命何かをやっていた時の記憶は
いまでもいくつも思い出すことが出来る。

他の印象的な記憶はたくさんあるのだから、
やはり天候にまつわる記憶だけ
一切出てこないのは不自然だ。

人は無意識に記憶のフタをしている。

フタをするにはワケがある。

自分を守るためのフタだからとても大事。

だからやたらめっぽう外の人間が
他人の過去の記憶を
掘り起こそうとするものではない。

過去の記憶を無理やり呼び起こして、
そこから出てきた感情の怪物の責任を
誰が取れるというのか?

興味本位と個人的な力の誇示という趣味に
他人を使ってはいけない。

もし力になりたいなら、
いま目の前にいる記憶を
呼び起こせないワケを抱えている
その人をそのまま認めてあげよう。

「何かがある」と理解し、
何かの中身にこだわらず、
何かを抱えているその人にそのまま寄りそおう。

記憶を無理やり呼び起こそうと
することほど乱暴なことはない。

仮に思い出せない記憶が
今の生活にいくらか黒い影を落としていたとしても
思い出せないワケの方を優先しよう。

どうせ寄り添うなら、
思い出せない気持ちにこそ寄り添ってあげよう。

それがあるがままを受け入れ認めるということ。

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<<編集後記>>

きのうはやることをやりながら
だいぶ昼寝をし夜も早めに寝ました。

ちょっと疲れがたまってきているようで
中休みの一日でした。

プロ野球はそろそろ終盤ですが、
私のスケジュールはあと1か月
予定が続くので休み休み頑張ります。

今日もいい一日をお過ごしください!




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