印象を信頼する

いつもありがとうございます。

最近「Paypayつかえますか?」が口癖の、岩松正史です。

本を読むときに付箋を付けます。

付箋にはひとことタイトルを書いておきます。

気になった情報があった場所を
すぐに見つけられるようにするためです。

たとえばページの小見出しに
「カウンセリングに適切な回数」
と書いてあれば付箋には

「回数」

と小見出しの一部分をそのまま
抜き出して端的に書きます。

でも、

小見出しには書いてない文字を
付箋に書くこともあります。

例えばこんな書き方をしたことがあります。

「ウエスタンエレクトリック社で行われた従業員に対する実験について」

書かれた部分が気になったときは
付箋にこう書きました。

「ホーソン実験」

ホーソン実験とは本の中には
ひとことも書いてありません。

でも、私が別のところで覚えた知識では、
この実験はホーソン実験と
呼ばれる実験だったと記憶しています。

「ホーソン実験」と書かれた付箋見れば
そのページがすぐに特定できるのです。

・・・

何が言いたいかといいますと。

私が付箋にタイトルを書き込むときの基準は
正確に書くことではなく
「印象を重視しいてる」ということです。

昔は生真面目に、本の中に
書かれている目次を書きうつしていました。

でもそれだと、あとから見たときに、
何が書いてある場所がまったく
思い浮かんでこないのです。

なので、正確でなくても
印象から呼び起こせるように
メモを取るようになりました。

これは、

本の付箋に限ったことではありません。

セミナーや研修でメモを取る時も同じです。

・・・

私の講座を受講される方の中にも、
緻密に正確に一生懸命ノートを
とっている人がいます。

まず心配なのは書くことに集中すると
私の話している内容が
理解できないはずということです。

理解していない内容がノートに
正確にメモされていても
それを見て何を言わんとしていたか
思い出せるはずがありません。

付箋もノートも正確に書いても
理解は深まりません。

見て書く、聞いて書くのではなくて、
印象に残っている物だけを書くと
あとになってからも「使える」
ノートやメモになります。

ただしく聴けて(書けて)いるか
気にするのではなく、

自分の心に何が印象に残っているか?
気にしながら聴くことで
「印象+情報」がつながり
記憶にも深く刻み込まれます。

本を読むときも、人の話を聴くときも
相手の言わんとすることをよく理解したいなら
だんぜん

「正確重視」より「感覚重視」がおすすめです。

自分の印象を信頼でき人は、
自分という人間を信頼できている人でもあります。

印象重視のメモ法、
よかったらやってみてください。

<お知らせ>

相手がいいたいことがよく分かり
楽に聴ける話の聴き方を学ぶ
傾聴1日講座。
 ↓
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<<編集後記>>

きのうは依頼していた講師の先生が体調不良のため
急きょ飯田橋で傾聴1日講座基礎を担当しました。

最近、基礎講座は東京ではほぼやらないので
ひさしぶりな感じがして新鮮でしたね。

374回目の傾聴1日講座基礎でした。

傾聴をお伝えし始めて15年。

その中の1年以上を傾聴1日講座に
つかってきた計算になります。

よくやってきたと、
われながら少し感心しているのでした。

今日から名古屋に移動して、
また1日講座の回数を増やしてきます!

今日もいい一日をお過ごしください!



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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)

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