両面性と複雑性を理解すると上手に聴ける

いつもありがとうございます。

甘党でもあり辛党でもある、岩松正史です。

ちゃんと話を聴けない人の特徴の1つが、
単純化しようとしすぎることです。

答えを一つに絞ろうとする。

優先順位を尚早に決めようとする。

こういう単純化のクセがある人ほど、
ちゃんと相手の気持ちがわかる聴き方が出来ません。

なぜなら、

人は本来複雑なものだからです。

2つ(以上)の複雑な
気持ちが入り混じっていたり、

ポジティブな面とネガティブな面の
両方をもっているなどと言うのは
当たり前のことです。

複雑なものは複雑に理解し、
揺れ動く気持ちは揺れ動いている
そのままを理解してこそ
そのままを本当に理解したことになります。

ですから、

話を聴くときはネガティブな面(ポジティブな面)
だけに集中するのではなく、

相反する気持ちがあればそれも
同じ価値あるものとして両方を
しっかり聴きましょう。

そして、

「ポジティブ(ネガティブ)な面と、ネガティブ(ポジティブ)な面、両方の面があるのですね」

と言うふうに2つを並べて提示します。

このとき、ネガティブな面とポジティブな面、
どちらが前(後)に来るかは
クライアントが発している
そのままに受け止めます。

揺れる想いについても同じです。

「あなたは、いまAという気持ちと、Bという気持ちがある。そしてCという面もどこかに感じていらっしゃるんですね」

このように話し手が感じていることを
内容的にも感情的なウェイト的にも
話し手が発信している程度にそのまま理解し
鏡になって伝え返して映し出します。

そうすることで、

無意識に、徒然なるなるまま話している話し手は
自分の中の二面性や、複雑感情について
すこち距離をとって客観的に
見つめられるようになり、

それがどのような意味なのか
自分の中で再検討する機会を得ることで、
気づきにつながる(ことがある)のです。

右も左も優劣なく両方とも。

複雑なものは複雑なまま、
そのまま聴くことに意味があります。

そのためには、

聴き手自身がまず、
相手をそのまま理解することよりも、
単純化しすることで自分が混乱するのを避けたい
と思っている自分の欲に気づくことが必要です。

そのうえで相手のそのままを
受け止めていけるよう訓練していきましょう。

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<<編集後記>>

昨晩大阪から帰ってきました。

おとといほぼ完治したと思った風邪も
調子に乗って一気に飲み食いしたら
また調子が悪くなりまして(汗)

今日の時点で回復7割といった感じです。

年のせいにはしたくありませんが、
特に夏以降、体調を崩すことが
多かった一年でありました。

来年は生き方改善が必要ですね。

今日は事務仕事をしながら、
一応仕事納めであります。

今日もいい一日をお過ごしください!




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