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いつもありがとうございます。
設立5周年を迎えた、岩松正史です。
傾聴ではよく「気持ちを聴きましょう」といいます。
では、気持ちとは何でしょうか?
「気持ち」は「事柄(事実、状況、物体)ではないもの」
と考えると分かりやすいかもしれません。
事柄の反対が気持ちで、気持ちの反対が事柄ととらえてもいいかもしれません。
気持ちには2つの大きな特徴があります。
1つ目は、
気持ちはそれ単独では頭の中でイメージ化して
見ることが絶対にできないということです。
「うれしい」という気持ちだけ頭の中で
イメージしてくださいといわれても困るでしょう。
たとえば、
「Aさんがディズニーランドに行って喜んでいる」
と言われたとき頭の中で写真のようにイメージできるのは
「Aさん」と「ディズニーランド」という事柄です。
Aさんはうれしそうな表情をしているかもしれませんが、
それは頭の中で作られたAさんという事柄のイメージを
見ていることに違いはありません。
頭の中で作られたイメージの写真の中で
Aさんがニコっと笑っている姿が見えます。
しかしそれはAさんお気持ちそのものではありません。
Aさんをイメージ「想像し」
ディズニーランドを「想像し」
そこでニコっとして見えるAさんの表情から
「きっと嬉しいとはこういう場面だろう」
と想像しているだけです。
気持が直接見えているわけではありません。
見えているのはあくまで想像するために作られた絵です。
そして絵は気持ちではありません。
絵を見ると、気持ちを推察できるだけです。
気持ちをわかるというのは、
気持ちを想像して言い当てるのとは違います。
そして傾聴とは推察して相手の気持ちを
わかったつもりになることではありません。
ではどうしたら気持ちはわかるのでしょうか?
いま目の前の方が発している感情を解釈や想像するのではなく、
イメージは見えていていいのですが、
Aさんの話を推察しながらではなく
話を聴きながらその場面、状況に置かれているAさんは
その場面に置かれている時の「感覚」を
どのように表現している(出来ずにいる)のか?
その話にどのような「意味を感じているのか」
語られている内容だけでなく、
語りたくなっている今目の前の人がもっている
「感覚」に興味を持ちながら聴きます。
「うれしい」という言葉を理解することに対した意味はありません。
その嬉しそうな表情や態度や語調、
あるいはその話題を得連打心の動きは
どこから来るのだろうということに積極的に興味をよせます。
そこに興味をよせ慣れないうちは
傾聴はできない・・・というか
とても表面的で軽くなります。
「気持ちをわかる」という表現は
確かに誤解を生みやすい表現です。
どちらかというと、
傾聴で言わんとする気持ちとは、
「そう感じている、そのような意味を感じている、目の前の人に対する人間的な興味」
のことです。
つまり話の内容そのもの(事柄)にとらわれてしまうと
傾聴は出来なくなってしまいます。
いかがでしょうか?
これをお読みいただていているあなたは
目の前の人が何を感じ、一つのことについて
どのような意味を関いているかに興味はありますか?
そのようなことに興味がある人に傾聴は向いています。
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<<編集後記>>
昨晩は傾聴サポーター養成講座終了後
夜8時から当協会の設立5周年パーティーがありました。
全国から40名を超える方がお越しくださいました。
・・・といっても
主にZOOMでありますが。
講座が終わる夜7時過ぎに運営を買って出てくれた
メンバー4名が一斉に教室に集まってくれまして。
各自用意したパソコンをセッティングして
全国にいるメンバーにイベントを開催してくれました。
本当はホテルなどで盛大に!
・・・と思っていてくれていたそうなのですが
このご時世なのでZOOM開催となりました。
でもそれを盛り上げよう、私を驚かそうと
私に気づかれないように約9カ月
ずっと準備をしてきてくれていたそうでして。
当協会とは直接関係なくても私に
縁がありそうな心当たりの人すべてに声をかけてくれて
お祝いのビデオレターや手書きのメッセージを
なん十件も集めて動画にまとめてくれました。
いただいてメッセージのン中には
「どうやってこの人と連絡とったの???」
と驚くような知人や
あまりにお世話になりすぎていて
恐れ多い大先生にまでビデオメッセージをもらってきたり。
極めつけは、ZOOM参加者の中に
私の傾聴の師匠が他のメンバーに混ざっていたのには驚きました。
準備をしてくださった皆さん、
当日来てくださった皆さん、
当日都合が合わず来れなかったみなさんも含めて
本当に感謝と感激であります。
そして、
悩んだり、間違ったり、足りなかったり・・・
ときには人を傷つけてしまったこともあるかもしれません。
それでもこのような温かい支援をいただけるのは
5年間やってきたことは決してすべてが
間違いだったわけではなかったと確認させていただくことが出来ました。
やらなければいけないことは山済みで
毎日バタバタしておりますが
これからも聴く人が楽である傾聴を
一緒に広めていってくれる仲間がいることを誇りに思います。
このような仲間を得られただけで
私の人生はすでに素晴らしい人生になっております。
傾聴を愛してくださるみなさん
ありがとうございます。
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→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)