見えていないと信じる力

いつもありがとうございます。

見えないと思ったら入ってなかった、岩松正史です。

統合失調症や認知症の方の
お話を聴くことがあります。

統合視聴症の方の中には
実際には存在しないものが見えたり
聴こえたりする人もいます。

認知症の方の中には
目の前にいる人を別の人と思ったり
昔と今の時間が混ざって話される方もいます。

そのような聴き手が理解できない方の話を
聴くことは傾聴の練習にとてもなります。

統合失調症や認知症、
どちらにも共通しているのは、
その人たちには本当に「見えている」ということです。

人間は、見えているものを信じます。

幽霊を信じていないでも
もしいま目の前に幽霊が現れて見えてしまったら、
もう信じるしかないでしょう。

「人は見えているものを信じ、見えてないものは信じない」

これが真理です。

でも自分と別の人では、
同じ政界にいるようでいてじつは
見えている世界の違いがあります。

その人に見えている(感覚的な)世界のことを
準拠枠(内的照合枠)といいます。

傾聴を一言で言いあらわすならば
「相手の準拠枠をわかろうとすること」
です。

・自分が見えている世界は相手とはまったくべつだと「信じる」
・自分が見たことないからといって間違っているとか、おかしいとか価値判断し自分の常識で割り算しない
・自分が見たことがある世界と似たような話でもきっと違うはずだと自分をに疑う

このように、

相手のことを自分はちゃんと
理解できていないと
「信じて」
相手が見えている世界をわかろうとします。

でも、多くの人はそれが苦手です。

・同じ世界に住んでいるのだから違うものが見えているはずがない
・私に見えていないものがあるはずがない
・自分が相手を理解ができてない人間だなんて思いたくない

自分が相手の世界を分かりに行くのではなく
自分が知っている世界(常識)を教えて
自分のほうの世界に引きずり込みたくなるのです。

人間の目には注視点の外側
約15゜のところに「盲点」という
見えてない部分が本当にあります。

(盲点のチェック方法 https://www.menicon-shop.jp/hiroshima/ekimae/2016/07/post-337.html)

見えてないことが確実にあると「信じ」
それにいい悪いといい悪い思考で考えることをやめれば
いまよりずっと傾聴はしやすくなり、
相手への理解は深まります。

自分の狭い世界にとらわれず
見えていないものがあると
確信をもって聴きましょう。

<お知らせ>
聴く耳づくりをするための
傾聴1日講座(東京、大阪、オンライン)
https://keicho1day.com

<<編集後記>>

普段はメガネですが
外出するときにときどき
コンタクトレンズにします。

なぜ外出時だけかというと
自宅ではパソコン作業が多いので
メガネのほうが楽なのです。

先日、鎌倉までウォーキングに行こうと思い
出かける前に洗面所でコンタクトをいれました。

私が使っているのは
使い捨てのワンデーです。

コンタクトを入れて洗面所後にしようとしたら…

なんだか右目だけ異常に
曇って見えにくいのです。

何度か目をぱちくりしたのですが変わりません。

ひさしぶりにコンタクト入れたので
右目の視力が変わったのか?
などと思ったのですが…。

よく見たらつけたはずのコンタクトが
洗面台に落ちていました。

入ってなかったんですね(汗)

東京地方は若干曇り気味の晴れ。

今日は夜まで立て続けに3つのオンライン研修です。

今日もいい1日をお過ごしください!

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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)

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