いつもありがとうございます。
今日は空を飛びたい気分の、岩松正史です。
今回は、前回に引き続き私が講座内で実際に使っている
傾聴のロールプレイの進め方について
数回に分けてご紹介します。
1.はじめるまえに
2.聴き手の課題を決める
3.話すテーマを決める
4.オブザーバーの役割を明確に伝える
5.時間を決める
6.開始
7.終了
8.交代
今日は4~8です。
4.オブザーバーの役割を明確に伝える
オブザーブの時間は休憩時間ではありません。
聴き手をサポートする、
ミニカウンセラーとして
重要な役割がオブザーバーです。
オブザーバーもコメントの仕方も、
カウンセリングを進める練習になります。
感想を言いっぱなし、
指摘しっぱなしにすることなく、
聴き手が受け取りやすいように
傾聴マインドを持って伝えること心がけましょう。
★オブザーバーは聴き手を支えるカウンセラー役
5.時間を決める
時間は長ければいい
というものではありません。
初めてあいづちの練習をする人に
10分もロールプレイをすれば長すぎです
基本スキルをはじめてやる際に
必要な時間は2~5分程度です。
主訴を理解する、問題解決まで展開させるなど
より実践に近い練習なら、
グループワークなら最低15分~
60分程度必要となります。
課題の振り返りがちゃんと出来る
最低限の短い時間から始めましょう
★時間設定に意味を持たせる
6.開始
ときどきロールプレイが進んでいる最中に
「あと5分です」「あと2分です」と
号令をかけるファシリテーターがいますが、
真剣に向き合う2人の世界を
壊してしまうのでしてはいけません。
また実践に近い長めのロールプレイの場合、
カウンセラー自身による時間の
コントロール自体が練習すべき項目となります。
★経過時間の告知はしてはいけない
7.終了
終了したら速やかに振り返りに移ります。
雑談が始まらないよう注意しましょう。
発表する順番は、
聴き手→オブザーバー(→話し手)です。
話し手の感想は以前のBLOGで書いたように
傾聴練習では「話し役」の感想がすべて
安全な環境がないならやらないほうがマシです。
振り返りは、話し手が気持ちよく
話せたかどうかを議論する場ではありません。
(気持ちいいカウンセリングがいいカウンセリングとは限らない)
聴き手が課題に対して
どのように取り組めたか、
聴き手の成長のための時間です。
聴き手が課題としていない話は
最小限にとどめないと、
聴き手が混乱するだけです。
★「何のためのロールプレイだったのか」目的を見失わない
8.交代
交代の順番は
話し手→聴き手→オブザーバー(→話し手)
がおススメです。
いま聴いてもらった(もらえなかった)
ばかりの人が、ホットな体験を
すぐに生かして練習できるからです。
前のロールプレイで自分が話し手のとき、
ちゃんと聴いてもらえた印象が強ければ、
聴き手だった人の良い部分を
真似しようとするでしょう
(モデリング)。
逆に、自分がされて嫌だったことは、
自分が聴き手の時は気を付けようとするはずです。
★体験をすぐ活かす
まとめ
ロールプレイの進め方は
これがすべてではありません。
ここに書いたのはあくまで
私自身がやるものの中の一例です。
でも、
・ロールプレイの目的を明確にすること。
・1つの課題を明確にする
・聴き手を支える場とする
この3点を守ることは共通しています。
これをすることで安全で
中身の濃い練習が出来るようになります。
役割が違う人たちが
自分の役割をちゃんと認識し、
その場の目的を理解して、
聴き手にとって最高の学びの時間にするためには、
ファシリテーター自身の高い
傾聴マインドを持った関り力が求められます。
誰も傷つかない安全で
安心な学びの深い場を作りましょう。
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<<編集後記>>
きょうはいまからスカイダイビングに行ってきます!
昨年も行きまして。
急きょ決まったので今年はじっくり
参加希望者を集めて行こうと思ったら・・・。
結局、去年とほぼ同じ人、
同じ人数しか集まりませんでした。
みなさん空を飛びたくないんですかね!?(笑)
今日はあたたかくていい天気になりまそうです。
無事に着地したら明日のBLOGで
お目にかかりましょう!
今日もいい一日をお過ごしください!
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