傾聴するとき「2つのペース」を使い分ける

『深い共感で傾聴するためのトレーニング講座』10月19日(火)20時開
https://note.com/iwamatsu01/n/n0e4cc664b801

───────────────────
◆オンライン傾聴体験会
・10月4日(月) 10:00
・10月12日(火) 19:30
・10月17日(日) 19:30
・10月20日(水) 19:30
・10月24日(日) 10:00
https://jkda.or.jp/info/?p=97
───────────────────

いつもありがとうございます。
コロナ接種に行こうとしたらコロんでしまった、岩松正史です。

今回は傾聴で話を聴くときに話し手と聴き手で
2人で会話をするペース(関係)を
どのように作るのかというお話です。

考え方は2つあります。

1.聴き手が話し手のペースにあわせる
2.話し手よりゆっくりめのペースにする

まず基本になるのは1つ目は
話し手のペースにあわせる、です。

話し手の声色、トーン、早さ、高さ、強さなど
観察して話し手の話し方の雰囲気のマネをします。

こうすることで、二人で会話できるタイミングを作ります。

ぺーシングといいます。

私の講座の中ではこのペーシングを
「おどるあいづち」と表現しています。

2人が同じペースになる近づくことで
会話しやすい関係になりやすい効果があります。

しかし、

それだけでうまくいかないケースがあります。

その時必要になってくるのがふたつめ、
聴き手があえて話してよりゆっくり、
そして声のトーンを低めにする

「2.話し手よりゆっくりめのペースにする」
ペースの作り方です。

話し手が以下の「同一化」または「分離」のような状態なとき
この聴き方が効果的です。

(1)同一化の状態
(2)分離の状態

-----------
(1)同一化の状態
-----------
同一化とは簡単にいうとクライアントが感情的になって
われをわすれている感情爆発モードです。

感情爆発モードの人は目の前に誰がいようと
ひたすら自分の世界だけでしゃべり続けます。
(そういう人身近にいませんか?)

-----------
(2)分離の状態
-----------
分離の状態の人は逆に感情と自分を
完全に切り離してしまい自分の中の感情を
まったく見れなくなってしまっている人です。

知的に話したり、持論を展開したり、
状況説明だけをひたすらしゃべりつづけます。

心が入らず頭だけのしゃべりまくるのが分離状態の人です。

同一化の人も分離の人も
「自分の感情をちゃんと取り扱いできていない」
という点で問題の根っこ(主訴)は同じです。

同一化や分離の状態にある人には
聴き手が応答を少しゆっくりそしてトーンを低めにして
落ち着かせるようにするとうまくいくことがあります。

本来は話し方をゆっくりにしてトーンを下げるという
テクニカルなことが重要なのではありません。

聴き手自身が話し手の心の状態をしっかりと観察しながら、
自分の内面に受け止めようとするのには「間(ま)」が必要です。

受けとめるためには時間をとどめることが必要なので、
ゆっくりにならざるを得ないというのが本当のところです。

でも、そんな理屈よりもとりあえず形だけでもいいので
ゆっくりと入れ声のトーンを少し落としてみてみてください。

それをするだけで聴き手自身の中に間ができると同時に、
話し手が少し落ち着いてくることがあります。

よかったらやってみてください。

<お知らせ>

傾聴1日講座、毎月開催中!
https://keicho1day.com/basic-seminor/

<<編集後記>>

この文章を書いている今日はコロナのワクチン接種の2回目でした。

朝から小雨が降っておりまして。

いつも自宅から駅までバイク通勤なのでいつも通り午後家を出ました。

駅に近づいた頃ある商業施設の前の信号で
ちょっとブレーキをかけた瞬間にバイクの前輪のタイヤが滑りまして。

そのまま転倒してしまいました(汗)

うしろにも車がいましたし、正面からも車が
来ていたのですがひかれずによかったです。

バイクは少し壊れてしまったのですが、
体のほうは打ち身と擦り傷がそこそこあるくらいで、
そのままワクチン接種に向かいました。

コロナに行こうとしたら、
コロんでしまった、というつまらないオチであります(笑)

今日もいい1日をお過ごしください!

■ 傾聴

体験会
傾聴1日講座(基礎)
傾聴サポーター養成講座

<岩松正史の著書>
・『その聴き方では、部下は動きません。』朝日新聞出版
・『聴く力の強化書』/4刷 自由国民社


logo1

PAGE TOP