共感をしすぎないほうがいい?

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いつもありがとうございます。
4週連続研修予定、岩松正史です。

「共感はしすぎないほうがいい」という話をときどき耳にします。

自分は共感をしやすくて相手から感情をもらってしまう。
すると泣いてしまったり、話が聞けなくなってしまうというのです。

また、

そのように教えているカウンセリングの学校もあるようですが、
個人的におもう結論をいうと共感はどこまでも
深くできたほうがいいに決まっています。

なぜなら

相手と同じ深さまで共感できることが相手の気持ちを
受け止め理解する支援になるからです。

そのために聴いているのです。

一般の方は別としてカウンセリングや相談を受ける人なら
「途中までは付き合うけどその先は行きません」
というカウンセラーに信頼をよれませんよね。。

なので、共感はどこまでもできるに越したことはありません。

ではなぜ共感しすぎないほうがいいという話が出てくるかと想像すると
それは聴き手側の問題ではないでしょうか。

「共感をしすぎて聴き手自身がしんどくなるなら、そこまで無理をする必要はない」
とことかなと想像します。

少なくともクライエントのためには何もありません。
(クライエントが落ちすぎるのを防ぐという自己防衛的な理屈はこねれたとしても)

また、そもそも「共感」という言葉をどのように使っているかも問題です。

そこがずれていたらそもそも議論にもなりません。

一般的に共感をしすぎない方が言ってる方がいう「共感」は、
傾聴でいう共感ではなく「同感」「同調」と呼ばれるものです。

では、同感や同調を共感と呼んだら間違いというとそうでもなくて、
国語の辞書で調べてみると「同感=共感」と出てきたりするので
日本語の用法としては間違いではありません。

傾聴のなかでいわれる共感はあくまでC.ロジャーズのいう
「Empathic Understanding」の状態を示す当て字ですから、
国語の辞書に書かれている共感とは字面はおネジでも意味がまったく違います。

「どういう意味で共感という言葉をつかっているか」

人それぞれ違ったりします。

見るに一般の人が「共感しすぎないほうがいいと」言ってる場合、
多くの場合それは傾聴でいう共感ではなく「同感」「同調」の事です。

「一般的にいう共感 = 傾聴でいう同感」

そのようにとらえると一般的に言う共感(=傾聴の同感)は
しない方がいいというのは確かにその通りかなと思います。

・・・

ちなみに、

同感しすぎている状態のことをフォーカシングを提唱した
E.ジェンドリン「同一化」と呼んでいます。

同一化とは、「私=感情そのもの」「私=あなた」というふうに
同化してしまい感情に巻き込まれてしい
自分と相手の境目がわからなくなっている状態です。

これはクライアントマインドで自分自身の感情と
うまく付き合えず自分を見失っている状態です。

なのでなので同一化(同感)はしすぎないほうがいいというのは確かです。

大事なのは、共感しすぎないほうがいいかどうか議論する前
共感をどのようなものととらえているか
根本が違うと会話がかみあいません。

このように、

相手がその言葉にどのような意味を持っているのか?
それを理解しようとするのがまさに傾聴力です。

いいか悪いか議論する前に相手の
感じ方を理解するって大切ですよね。

傾聴力が身につくと深く共感出来るようになり、
同感しすぎないようになります。

感受性が豊かだと思う方ほど正しい傾聴の共感力を
身につけてみてはいかがでしょうか。

人間関係が楽になります。

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<<編集後記>>

先週今週と傾聴の研修続きです。

オンラインもあればリアルもあります。

来週と再来週で3つ研修があるので
4週間で5つ研修になります。

きのうは岐阜の社協さんと来週の研修の
打ち合わせをZOOMでしたので、

「なんでこの時期に社協さんは研修が多いのか?」
理由があるのではないかと思って聞いてみたら

「たままた、コロナが落ち着いてきたから・・・」

イベントを企画し始めたところが
多いのではないかとおっしゃっていました。

でも8月くらいに社協さん企業問わず
毎日研修の依頼がある日が5日ほど続いたことがあったので
その時期はまだコロナそんなに落ち着いていなかったですし、
コロナだけではない気がします。

でも何かのタイミングがきっとあったのでしょうね。

再来週まで頑張ればあとはあまり予定を
入れていないのでゆっくりできそうです。

今日もいい一日をお過ごしください!

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・『その聴き方では、部下は動きません。』朝日新聞出版
・『聴く力の強化書』/改訂2版 自由国民社


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