子供の頃、風邪をひくと
母が消化が良いおいしいもの食べて
元気つけなくちゃと言って
普段あまり買ってくれない
プリンやゼリーを買ってきてくれました。
そんな経験があるものですから、
今でも私はスーパーでプリンやゼリーを見ると
風をひいときのことをよく思い出します。
病気になると母は優しくなるし、
その時だけ特別束られるものがあって、
何かちょっと得をした記憶があります(笑)
ところが、
大人になって知り合った医者さんに言われたのは
母が私に気をづかってしてくれていたこととは
まったく別の事でした
「風邪を引いたら何も食べない方が断然良い」
と言うのです。
熱や咳体の痛みが体っているときというのは、
体に入ってきた風邪の菌と自分の体の中の免疫力が
戦っている状態なのだそうです。
そして、
食べ物を消化すると言う作業には
ものすごくエネルギーを使うのだそうです。
ただでさえ体が弱っている時に戦っているのだから、
その時に胃袋の消化に回しては
エネルギーを回復に全力投球できず
かって抵抗力が下がるのだそうです。
なので、
風邪をひいたときは、
水分と塩分だけをちゃんととって
何も食べずに2日、3日くらいなら
何も食べないほうが回復が早い、と。
いままで早く元気になろうと思って
食べていたことが逆効果だったとは・・・。
その話を聞いて以来、
風邪をひくたびに何も食べない習慣が身についています。
薬も、人前で話す仕事のときに
鼻水や咳をとめる必要があって飲むことはあっても、
風邪をひいたというだけで飲むこともやめ、
自然治癒力に任せることにしました。
おどろくほど早く治ったのか?
ときかれれば、
比べるすべがないので何とも言えませんが、
長くて3日もすれば、
すっきりとなおる感覚は個人的には確かにありますね。
食べなくなって分かったことは、
風邪の最中におなかがすいてたまらないという経験が
ほとんどないことに気づきました。
治りかかったころに級におなかがすき始めるので、
その時から食べるようにしています。
少なくてもおいしいものを食べたから
早く治ったと言う事は無いようであります。
昔してくれた母の気づかいも
ありがたいものではありますが、
「おいしいものを食べて、早く元気になってほしい」
と、いう相手のためと思う
「思いの事実」
と、
実際にそれが本当に良い結果を生み出す最善の策であるか?
という
「事柄の事実」
は、
残念ですが関係ないことなんですね。
さて
あなたの大切な人に、
相手のためと思ってしてあげたことは、
本当に相手のためになっているでしょうか?
さきほどの風邪の事例のように、
ある程度、科学的な背景が分かり
「思いの事実」と「事柄の事実」
分けられれば多少対処もしやすそうですが、
人間対人間の場合は、
「相手の思いの事実」と「自分の思いの事実」
というように、
目には見えない、思い同士のやり取りもあるわけです。
するともしかしたら、
自分が正しいという思いで、
相手の思いにフタをしてしまっている、
なんてことにもなりかねません。
事実にはいろいろあります。
「真実は一つ!」
なんていいますが、
「事実は人によって違いたくさんある!」
んですね。
事柄の事実。
気持ちの事実。
気持ちの事実の中にも、
自分の気持ち、相手の気持ちそれぞれに
事実は人によって変わります。
一見複雑に見えますが
ポイントは一つ
「自分の気持ちの事実だけで、周りを決めつけない」
ということでしょうか。
さて、
回復途中で話す仕事がつづき
のどの調子がちょっといまいちですが
3日寝込んだ風もほぼ回復。
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