欠点をなくそうとする「マイナス思考の罠」にはまっていませんか?

自分について、あるいは何か物事について

「欠点が気になる」

ことはないでしょうか?

欠点の解決には

大きく分けて以下の3つの要素の

どれかが満たされれば気にならなくなります。

一つ目は、

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●「改善・向上で解決」=欠点そのものがなくなる
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欠点そのものが改善向上されたりなおってしまえば、

当たり前のことですが気にならなくなります。

例:

「リビングの入口の扉のネジがゆるみ、グラグラしていてたのをネジをしてなおしたことで改善され気にならなくなった。」

二つ目は、

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●「欠点を見ないようにする」
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欠点を物理的、心理的に覆い隠して見ないようにすると、欠点が気にならなくなります。

例:

「雨が降るたびに二回の雨樋の一箇所から雨の雫がポタポタ落ち行った会の屋根のひさしにぶつかっています。コンコンコン一回にいるときになるので、扉を閉めて音楽をかけると聞こえなくなり気にならなくなった。」

ただし、

この方法は「見ないでいられる状態が作れているときだけ」

気にならないだけで欠点は残ったままなので、

根本的な解決にはなりません。

三つ目は、

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●「まったく別の良いものが足される」
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欠点は残ったまま、それを上回るもっと良いものにより

トータルで相殺する。

あるいは、

新しく加わって別の良い「何か」により、

欠点と思っていたことの意味と価値が変わり、

「よりもの」ととらえるようになる。

例:

「気が進まない付き合いのパーティーに行くことになった。参加費も高いししぶしぶいったが会場に向かう途中の駅で、なんと偶然高校時代の大親友と20年ぶりに遭遇し盛り上がった。パーティーに行かなければ会うことができなこったので、嫌だった気持ちはどこかに行きむしろいってよかったと思った。

まず最初にお伝えしなければいけないのは上の中に

「がんばって欠点を受け入れようとする」

と、いう選択肢はないことです。

多くの人がやりがちなこの方法の最大の弱点は、

「日々、欠点に意識を奪われながら生きることになる」

ことです。

解決策がないのに意識だけ奪われるので、

かえって欠点に意識がフォーカスされ気分が悪くなる一方です。

「がんばる」「心がける」「気をつける」

などの精神論は欠点の解決には厳禁です。

また、

上の3つの中には、

問題の根本原因を自分で変えられるものと

変えられないものがあります。

一つ目の、

「改善向上で解決する」

という方法は、

物を買えば済む、修理すれば済むという程度の

お金を払ったり行動さえ起こせばそれだけで

解決できるレベルの欠点です。

しかし

人生にはたとえば

「意地悪する部長にいなくなってほしい」

など、

自分ではどうにもできないことが多々あり、

自力で解決できる範囲が限られているのが現状でしょう。

二つ目の、

「欠点を見ないようにする」

という方法も、

欠点を見ないで済むような状況が作れている間だけ

欠点を気にせずにすみます。

しかしさきほどの例でいうと、

雨漏りであれば一歩音部屋の外に出ればまた

雨漏りの音が聞こえてしまします。

意地悪な部長に会いたくないと願っても、

一時離れることはできても、

仕事上ずっと会わずに済ませることはできないでしょう。

このように、根本原因がそのまま残った状態で一時的に現実から離れることは

緊急避難的には有効でも、長い目で見るとやはり

ずっとその欠点を気にしながら生活しなければなりません。

三つ目の、

「まったく別の良いものを足す」

という方法は、

欠点そのものが解決されなくても、

別の良いと感じるものがあることで精神的につらくない。

あるいはむしろその欠点がよい(おかげでよい)という

意識を作り、事象を解決するのではなく、

意識の中で欠点の定義が変わるということです。

変えようとする対象が他人であったり、

自分では変えられない出来事であるときの対処に有効です。

実は心理カウンセリングはこの三つ目に該当します。

問題を「抱え」、それでも心のエネルギー高く生きられる状態です。

・・・

以前引きこもりの親の会の相談員を担当していた時のことです。

お母さんたちに以下の質問をしてみました。

「いま抱えている問題(欠点)がなくなったらうれしいですか?」

するとお母さんたちは当然、

「そりゃあそうですよ!」

と答えました。

つづけてもう一つ質問をしました。

「では、問題がなくなるのと、問題があってもとても元気でいられるのとでは、どちらがいいでしょうか?」

するとお母さんたちは一瞬迷った末に、

全員が後者「問題があってもとても元気でいられるほうがいい!」

と答えました。

なぜでしょうか?

こたえは簡単です。

生きていれば、問題がきれいさっぱりすべてなくなることなどないことを

お母さんたちは知っていたからです。

だったら問題があっても元気でいられることのほうが

よほど現実的だろうと思ったのでしょう。

欠点や問題を「なくす」「減らす」というのは

一見プラスにみえてじつは読んで字のごとく

算数の計算式でいえば、l

「(-)マイナスする」ということで

「マイナス思考」

です。

悪いものを減らす(マイナス)のではなくて、

良い感覚を足すことに意識を向けて行動する

本物のプラス思考がを身につくと欠点は思い出すことはあっても

気にならなくなったり、

「あの時の出来事があったからいまがある」

「欠点があっても、いまは幸せ」

という風に、欠点に対する意味と価値が変わります。

そう・・・

過去は変わらないということはみなさんよく知っています。

だからわすれたい嫌な昔の記憶も、

忘れようとしても忘れられません。

でも、

悪いものをなくそう(マイナス)とするのではなく、

よい経験を今から未来に向けたくさん足していく(プラス)ことで

いまの意識がプラスになると、

過去に対する意味と価値は大きく変わります。

欠点が気にならないように生きるためには、

欠点はなくすのではなく、

あってもいま元気な自分作りをするのが基本です。

あなたは欠点をなくそうとする

マイナス思考の罠にはまっていませんか?

もしそうなら、

マイナスのスパイラルから自分を救ってあげましょう。

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