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いつもありがとうございます。
今日から大阪の、岩松正史です。

カール・ロジャーズはあるインタビューの中で
「師匠は誰か？」と問われた時に

「オットー・ランクと私のクライエントたちです」
と答えています。

ランクは自身の著書「意思療法」の中で、
心理療法に必要なのは「治療関係」
であることを強調しています。

従来の精神分析では過去の再構成が重視されてきましたが、
ランクは「いま・ここ」で生じるセラピストと患者の
「関係性」に治癒の力を見出した、
当時としては珍しい心理療法家でした。

例えば、意思療法では
クライエントの中によく起きる葛藤は、

クライエントを苦しめる
「改善すべき問題」ではなく、
患者の「生きる意志の目覚めの兆し」
ととらえます。

また、

カウンセラー自身の未解決の欲求や
自己肯定感の欠如が介入すると、

治療関係が操作的・支配的になる恐れがあるため、
カウンセラーの「自己の意識」こそが、
治療関係の質を左右すると述べています。

最も重要なのは、カウンセラーと
クライエントの間に「人対人の関係」が築かれることで、

そこで交わされるやり取りによって、
単なる言語的理解を超えた、
存在的な共感と成長があるとしています。

意志療法の中心概念は、
「人間は自分の意思を用いて自己を創造する存在である」
という実存主義の思想が前提にあります。

これは、ロジャーズと全く同じ思想です。

従来主流だった精神分析は、
意志を病理的・防衛的なものとして扱ってきましたが
ランクは意志を肯定し、創造性の源泉としてとらえました。

そのため、青年期に（精神分析の）
フロイトの養子として育てられ、
一番弟子だったランクでしたが、

1920年代前半にフロイトと袂を分ち、
アメリカに行って活動したことで、
1936年にロジャーズと出会うことになったのです。

ちなみに、

ランクをフロイトに紹介したのは、
当時ウイーンでフロイトの元で
精神分析の活動をしていた、

ランクの家の主治医だった
アドラーだったのも面白いつながりです。

フロイトやアドラーがいなければ
ランクはいなかったし、
ランクがいなければロジャーズはいませんでした。

そして、

ロジャーズがいなければ、今こうして
私たちが傾聴を学ぶこともなかったのですから、
過去の偉人たちには本当に感謝しかありません。

＜編集後記＞

始発にのって大阪に向かっています。

目的地は大阪万博です。

協会の大阪市分のメンバーの皆さんの企画で
みんなで行ってきます！

あさ電車の中で食べる朝食や
日中のお菓子をコンビニで買ってから
新幹線に乗ろうと思っていたのですが、

6時前に家を出たせいで早すぎて
駅中のコンビニが全部しまっていて
買えませんでした（汗）

こんなことなら、家の近くのコンビニで
買ってから来ればよかったとちょっと後悔。

でも、結局新横浜駅の近くにある
少し歩いていけるコンビニがあったので助かりました。

先週は降水確率90％で雨だったのが
今日には30％になり、雨は降らなさそうです。

大阪万博、メンバーのみんなと楽しんできます！

今日もいい一日をお過ごしください！

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