精神分析と傾聴の根本的な違い

【募集】協会設立10周年記念ワークショップ
テーマ「新時代の傾聴」
   ~傾聴学びはじめ、学びなおし~
日程:9月20、21日 10~17時
会場:国立オリンピック記念青少年総合センター(東京、代々木)
参加費:1日8000円、2日15000円
定員:40名
詳細→https://self-keicho.com/10th
※1日のみ参加も可

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・8月23日(土)19:30
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いつもありがとうございます。
やっと今日は休日、岩松正史です。

フロイトから養子のように
育てられたのち離反したオットー・ランクは、

フロイトの精神分析が
患者のあらゆる意志表現を
治療者への「抵抗」とみなし、

治療者の権威への反発と
解釈する姿勢を批判しました。

フロイトは間主観的関係の現実を認めず、
治療の場で、治療者と患者がその瞬間に
共有する感情や創造的意志を重視しない。

抵抗をもっぱら患者の内面にある
抑圧やエディプス的核心の解明を
妨げる要因と捉えていました。

そのため、

患者は「意志のない」受動的存在となり
分析家は全能的立場を保ち続ける関係が
固定化されてしまいます。

これに対してランクは、
患者の否定的反応は単なる内的抵抗ではなく、
生きる意志の表れであり、

そこには創造的エネルギーが
含まれていると考えました。

抵抗を克服すべき障害ではなく、
たとえ神経症的に歪んでいても
価値ある「生きる意志の行為」として評価し、

その強さが治療の成否を
左右すると主張しました。

つまり、

抵抗は創造的変化の源泉で、
患者の主体性と自己決定を支える
重要な要素であるというのです。

このランクの視点は、出会った当時、
まだ解釈を中心に面談を行っていた
ロジャーズに大きな影響を与えました。

ロジャーズは、治療者と来談者の関係を
「今ここ」の関係として重視し、

権威や解釈を押し付けず、
相手の主体的意志と体験を尊重する
精神分析と真逆の姿勢を取りました。

ロジャーズの「無条件の肯定的関心」や
「共感的理解」は、

ランクが唱えた、クライエントの
意志や創造的エネルギーを治療の中心にすえる
発想を受け継いでいることを
ロジャーズ自身が公言しています。

ランクもロジャーズも、治療を
終わりのない解釈や権威の維持の場ではなく、

双方の感情と意志が交わる
創造的な関係の場と捉えたのです。

そのため傾聴は、創造的な自己発見を
促進する手段として研究され発展してきました。

ですから、

私たちは原因探索や話し手を
前向きに変えるための手段と捉えるのではなく、

内側の気持ちとの自己対話が進み
未来の創造につながる体験的前進の
同伴者と心得て傾聴していきたいものです。

<編集後記>

ここ10日間で6日間、
朝から晩までの講座でした。

この週末は、久しぶりに3日連続で
終日講座もしまして。

昔は5日連続とかやっていましたが
さすがに、ここ数年、体力的にきついです。

それでも、夏休みなので、
頑張って3連チャンやりました。

おかげで、きのうは新たに
3人の認定傾聴サポーターが誕生しました。

今年協会は10年目を迎えます。

10年で500人が目標でしたが
この調子だと400人に到達するかどうかです。

目標には届かないかもしれませんが
こんなにたくさんの方が、

傾聴で楽になっていただけたことを
素直に喜んでいます。

今日は少し休みます。

今日もいい一日をお過ごしください!

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