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いつもありがとうございます。
知り合いに本当の魔法使いがいる、岩松正史です。

傾聴にある「くり返し」と「伝え返し」
この２つの違いは何だろう？
と、迷う瞬間があります。

どちらも相手の気持ちを受け止める
大切な手段ですが、
効果や使いどころには違いがあります。

まず、くり返し。

「くり返し」は、相手が話した
言葉をそのまま返す方法です。

たとえば、

家族が「今日はイヤなことがあった」と言ったときに、
「イヤなことがあったんだね」と返すと、
相手は「ちゃんと聴いてもらえそう」と安心します。

特に話の始まりや、相手がまだ自分の
気持ちを探っているときに効果的です。

こちらの解釈を入れずに
言葉を映すだけなので、

相手の思いをそのまま
尊重することができ、

安心して語り続けて
もらいやすくなります。

特に、

・まだ関係が出来ていない初期の段階
・逆に、とても大切な気持ちの表明をしたとき

などに有効です。

一方「伝え返し」は、
相手の言葉を生み出している
気持ちをこちらが感じとり、

その感じに誠実に
返すことを優先することで、
言葉が変わってもいい方法です。

たとえば、

同僚が「やることが多すぎて頭が回らない」
と話したときに、

「だいぶ追い込まれてきていて、
　余裕がなくなっている感じ？」

と、伝え返すと、相手は
「ああ、そうそう」と納得したり、

「ちょっと違うけど近い」と
自分の気持ちを見つめ直し
整理し直すのに役立ちます。

自分でもうまく表現しきれていない感情に
言葉が与えられることで、
心の中が少し見えやすくなります。

ただし、

いきなり伝え返するより、
まず、「いまどんな感じなの？」
と感じているものを一度たずねてみる

「理解の試み」のかたちに
するのがおすすめです。

このような問いかけかたにより
おしつけ、決めつけを防ぎ
不要な関係のズレも防げます。

・大切な気持ちがこちらに伝わってきたとき
・何かいいたそうだけれど話がループして回ってしまうとき

に有効です。

傾聴の応答は、なんとなくその時の気分で
適当に返すのではなくて、

話し手が二人の関係の中で
安心して自分の気持ちに触れられるように

選んで関わっていくことで
より質のいい傾聴になります。

選んで使ってみてください。

＜編集後記＞

きのう約１年ぶりの
レコーディングが終わりました。

何回体験しても、まったく
納得億行くように歌えません。

でも、大丈夫。

録音には強力な音声調整のプロ
Aさんが毎回ついてくれています。

収録直後の歌声は聞くに堪えなくても
Aさんが、ひとたびタクト
・・・ではなく、

ミチサーにひとたび手を触れれば
あら不思議！？

聴く耐えられる状態に
一瞬で整えてくれます。

やっぱり冒険には、
魔法使いが不可欠です（笑）

今日もいい一日をお過ごしください！