103歳になる祖父との会話とは・・・

きのうから4日連続の傾聴講座開催のため、

大阪に来ています。
(この記事は、ホテルで書いています)

関西方面に仕事があるたびに、

かならず京都にいる祖父に会いに行きます。

12月で103歳になる大好き祖父です。

きのうも寄ってきました。

現在、102歳にもかかわらず、

裸眼で3m先のテレビを見ているし、

物忘れはあっても認知がない祖父です。

さすがに耳は遠くなってきていましたが、

今回、職員さんが補聴器を貸してくれたので、

かなり会話のやりとりをすることができました。

耳が悪いと会話になりませんからね。

しばらく会話をしていたら

あることに気がつきました。

私と祖父のやりとりお部屋の奥の方で聞いていた

職員さん同志が何やらこちらの様子を見ながら

ちょっと不思議そうな顔をして会話をしているのでした。

「Fさん(祖父の苗字)えらい今日は会話が弾んでるね」

驚いた感じです。

・・・

その言葉を聞いて心の中で思いました。

「そりゃそうでしょ。傾聴使っていますからね」

本来、傾聴の目的は相手を

喜ばせることでも、

気づかせることでも、

発散させることでも、

長く話をさせることでも、

会話を盛り上げることでも、

ありません。

目的はあくまで、

「寄り添い」

「支え」

「そのままを受け止める。」

ことです。

でも、

「目的」はそうなのですけれども、

寄り添い、支え、そのままを受け止めた

「結果」

副産物として、

喜んだり、気づいたり、発散出来たり、

長く話したり、会話が盛り上がることもしばしば起こりえます。

きのうの記事(http://goo.gl/BfCzg3)にもあるように、

目的を間違うと軸がブレます。

「喜ばそう!」なんてすると欲が出ます。

そのまま受け止めることがおろそかになります。

だから目的はちゃんと持っていなければいけないんです。

・・・

「長生きしていも、いいことはない」

「もうポンコツでどうしようもない」

「なんでこんなに長く生きてしまったんだろう」

「死にたくても、死ぬこともできない」

「『お元気そうですね』なんていわれても困る」

「自分で、生きるか死ぬかを決めることもできないなんて」

「なにもできないまま、ただここに座っているだけ」

「(私に)もう次はあえないかもしれないね」

・・・

こんな言葉を言われたら、

あなたならなんて言葉を返しますか?

「そんなことないですよ。元気で長生きでいいじゃない!」

なっていってしまいませんか?

そんなことをしてしまったら相手の気持ちを否定し、

無視したことになってしまいます。

じゃあどうすればいいでしょうか?

頭で考えてもわかりません。

だから傾聴のようなスキルを学ぶ人がいるのです。

湧き上がってくる人間の感情にいい悪いはありません。

ネガティブな感情も、そのままちゃんと

受け止められるべき感情です。

ネガティブか?ポジティブか?判断せず、

受け止められる心が大切なんです。

その目的に、傾聴はとても役立ってくれています。

自分にとってよい副産物が得られたときは

素直に喜べばいいでしょう。

でも、

副産物を目的と勘違いしてはいけません。

<おしらせ>
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(社)日本傾聴能力開発協会の「傾聴の学校」
協会設立記念特別価格の1月の講座は残り2席となりました。
2月も3席ですので傾聴の認定資格に興味がある方は
ぜひこの機会にお越しください。

一般社団法人日本傾聴能力開発協会
傾聴サポーター養成講座
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http://goo.gl/mbfgM5

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