おとといから大阪入りして、
傾聴講座を開催しています。
仕事がおわって会場近くのラーメン屋さんで
食事をしていたときのこと。
店内にラジオがかかっていて、
交通情報が流れていました。
よくあることですね。
自然と耳に入ってくるラジオを聞きながら
ふとあることに気がつきました。
「言っている内容がまったくイメージできない」
のです。
「東名高速道路、伊勢原バス停付近で・・・」
「中央道下り、小仏トンネル・・・」
「第三京浜は・・・・」
関東ならばひととおり通ったことがあるので、
だいたいわかります。
でも関西は土地勘がないので、
わかりません。
・・・
人は見たことがない物や光景を
頭でイメージして見ることができません。
先日も傾聴のセッションで聴き手役をやっている最中に
話してから、
「10年ぶりにウェイクボードをやりまして・・・」
と言われましたが、
いまだにウェイクボードが
どんなものなのかわかりません(汗)
話を聴いたときにイメージできないというのは
脳にとってとても気持ち悪いことですね。
でもそういう「事柄」が見えないとすぐ
質問してしまう人が多いのですが、
傾聴するときであればわかりたいのは「気持ち」で
「事柄」ではありません。
頭の中で見えるのはすべて「事柄」なのです。
「気持ち」は見えません。
感じるものです。
事柄が分からなくても、
気持ちを分かることはできます。
頭の中でイメージが見えても悪くはないけれど、
見えている必要もないのです。
“見えないとわからない”
“見えないと聴けない”
と、思っていませんか?
だとしたら、あなたはもしかしたら
今までに、
「気持ちをかってもらった」
という
聴いてもらった体験がないのかもしれません。
人は自分に体験がないことはできません。
体験した経験があることだけがちゃんとできます。
もしだれかの気持ちによりそって
相手をわかってあげたいなら、
まず自分が気持ちをわかってもらえたという体験を積みましょう。
頭の中でイメージが見えたから「わかる」という方法をいったん横において、
見えないものを心で感じるという方法を知りましょう。
別に知らない土地の交通情報がわからなくても、
困ることはないのですから、
「その事柄はわからないなぁ」
と思いながらそのまま聴けばいいのです。
ラジオではなく会話の場合、
話をする人が分かってほしいのは事柄(情報)ではなくて、
それを話したくなっている気持ちなのですから。
<おしらせ>
12月も傾聴1日講座は平日と週末の2回開催です。
来年、聴き上手な一年を過ごしたい方はぜひ来てください。
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