数年前の夏、寝室用のエアコン買いに
某家電量販店に行きました。
正確には「買い」にではなく「買い替えに」が正解。
じつはその前の年に、
寝室はエアコンを買い替えたばかりでした。
ところが、
いざ使ってみると新しいエアコンは、
希望した温度になっても止まらず、
ずっと風を出し続けるタイプのものだったのです。
夏の夜とはいえ、
つけっぱなしになっていると、
朝方には寒くて体調を崩していしまいそうになりました。
これでは長く使えないということで、
つけたばかりのエアコンではありますが、
それは別の部屋に移動して付け替えて、
寝室用は買い替えることにしたのです。
そんな背景があるものですから、
快適に寝室で過ごせそうなエアコンが
あればいいなと思っていきました。
さっそく店員さんをつかまえて
寝室用のエアコンを探していると伝えると
「これがいま安くておすすめです」
と一台お勧めしてくれました。
そのお勧めしてもらったエアコンのすぐ横に目をやると、
同じ形をしているのに1万円高い機種があったので気になり、
「なぜこちらは見かけは同じなのに一万円も高いのか?」
と質問をしてみました。
「そちらは、タイマーと空気清浄機がついているだけで、他は変わりません。」
それを聞いて
「タイマーと空気清浄機はあったほうがいいかも知れない。」
と、ちょっと心が揺らぎました。
でも店員さんは再度最初に勧めてくれた一台を指さしていいました。
「一万円も違うならこの安い方で十分ですよ。」
その一言にも後押しされて、
お勧めの安い方の一台を買ったのでした。
結果的に言えば、
一万円高くてもタイマーと空気清浄機能が
あったほうがよかったかなというところです(苦笑)
それは今更どちらでもよいことなのですが、
あの時、店員さんとのやり取りの中で、
すれ違いがあったことに気づきました。
それは、
どんなものに価値を置いているかお互いに
わかり合えていなかったということです。
「寝室=安いもので十分。」「安いのがいい」という価値観がまずある店員さん
それに対して
(わざわざエアコンをつけかえようと思うくらいなので)
「安いのもいいけれど、快適に過ごしたい」
と、いうのが一番大切なはずの私。
この主となる価値観を理解しあえていないことで
すれ違いが起きました。
何を大切にしてその商品を求めているのか?知ることは、
接客業では大切なことですね。
でも私的にはエアコンの件ですれ違った一番の原因は
店員さんのヒアリングの仕方がまずいというよりもむしろ
「自分が何を大切にしているか?」
自己理解のあいまいさが最大の要因だった思うのであります。
そもそもの目的であった快眠よりも
価格に心が揺らいだのは私のほうですから・・・。
私も人の話を聴く仕事をしています。
人の話を聴くときは相手のニーズを
よくわかりあおうという姿勢で聴かなければなりません。
でも相手のことをよくわかるためにはまずさきに
自分を知らなければ、他の人と分かり合うことはできません。
まず自分にとって何が本当に大切なのか、
自分をちゃんとわかっていたいですね。
そうすれば人とのすれ違いもきっと減ることでしょう。
・・・
いまは寝室に空気清浄機を一台調達しておいてあります(笑)
これをお読みのあなたは自分が大切にしたい価値を
ちゃんと相手に伝えることが得意でしょうか?
<おしらせ>
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