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いつもありがとうございます。
傾聴の聴きとりには自信があっても、一般会話の聴きとりが苦手な、岩松正史です。
傾聴を上手にするために、
大きく2つのポイントがあります。
ひとつは、
追体験しながら聴くこと。
もうひとつは、
気持ちにズレずに関わることです。
今回は、私が傾聴をお伝えするときに
推奨している練習方法を、
具体的なステップでご紹介します。
この練習法は個人的な好みだけで
勝手に組み立てたものではありません。
ロジャーズやジェンドリンやメアンズなど、
来談者中心療法・体験過程療法の考え方に照らしながら、
学術的な裏づけをもって整理している方法です。
順番通りに練習することで
聴く土台がしっかり固まって
しっかり傾聴出来るようになります。
【STEP1 完全なオウム返し】
そのまま言い換えずに正確に繰り返せようにする
(目安:2週間~出来るようになるまで)
【STEP2 気持ちの繊細なくり返し】
STEP1の中から気持ちの表現を聞き分け、
その曖昧さを変えずに自然に返せるようにする
(目安:3か月~出来るようになるまで)
【STEP3 気持ち全体の映し返し】
複雑な気持ちのパーツと、その関係まで
花いての感じにズレずに全体として返せるようにする
(目安:6か月~出来るようになるまで)
【STEP4 感じられている意味の共有】
言葉の奥に感じられる意味を、
理解の試みで確認・週背しながら共有できるようにする
(目安:1年~出来るようになるまで)
そして、その先に、
【STEP5 新しい気づきが生まれる】
二人のやりとりから、それまでになかった理解が立ち上がる
ということが起きることがあります。
今回は前回(STEP1)
につづき、STEP2です
【STEP2 気持ちの繊細な繰り返し】
STEP1で正確に受け取れるようになったら、
次は会話の中から「気持ち」を聞き分けます。
ジェンドリンも、正確な繰り返しを
しっかり練習したあとは、すべてを機械的に返すのではなく、
その人にとって個人的に意味のある部分や、
感情的な色合いをもつ部分に
応答していくと説明しています。
たとえば、
車、車、車、消防車、車、車……
と並んでいる中で、
「消防車」に反応するようなイメージです。
ただし、
大切なのは「消防車だけを探すこと」ではありません。
全体をきちんと聴けているからこそ、
その中で何がその人にとって大切なのかが見えてきます。
「悲しい」「腹が立つ」のような
明確な感情語だけではありません。
「なんとなく落ち着かない」
「嫌ではないんだけど……」
「うれしいはずなのに、何か違う」
こうした曖昧で繊細な表現も、
その曖昧さを勝手に整理せず、そのまま受け取ります。
ここでは、
何が事柄で、何がその人の気持ちや
フェルトミーニングを表しているのか。
その違いを聞き分ける力が必要になります。
【STEP3 気持ち全体の映し返し】
人の気持ちは、一つの言葉で
片づけられるほど単純ではありません。
「やりたい気持ちもある。でも怖い」
「腹が立つけれど、本当は寂しい」
「やめたい気持ちもあるし、ここまで
頑張ったからやめたくない気持ちもある」
このように、人の中には複数の気持ちが同時に存在します。
来談者中心療法家のデイブ・メアンズも、
人の内面には複数の自己の側面やまとまりが存在し得ることを、
「自己の構成」という考え方で整理しています。
ですから、
「本当はどっちなんですか?」
と、一つに決める必要はありません。
STEP3では、それぞれの
気持ちのパーツを確認しながら、
どの気持ちとどの気持ちが並んでいるのか。
どの気持ちの奥に別の気持ちがあるのか。
どちらの気持ちが大きいのか。
そうした関係性まで含めて、
全体像として並べて映し返していきます。
まるで、相手の心の中にあるものを
テーブルの上に一つずつ置いて、
一緒に眺めるような感じです。
これが話し手にとって、自分の心の姿を
鏡に映し出されているのを眺める体験になるのです。
ここまでできるだけで、
相手の自己理解や自己探求はかなり深まります。
かなり質の高い傾聴になります。
残りのSTEP4、5については
次の機会に確認しましょう。
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<編集後記>
講座中に「最近、気になっていること」というテーマで
ロールプレイをやるときがあります。
私が聴き手になった時に、話し手役の方が
「肺機能が気になっています」
とおっしゃいまして。
大変な病気の話かと思い、神妙に身構えたら・・・
「肺機能」ではなくて、
「合気道」のお話でした(汗)
年を重ねるとすべて、健康の話に聞こえてしまうのも
老化の印でしょうか!?
今日もいい一日をお過ごしください!
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