学校から持ち帰った算数の宿題がわからず

娘がやり方を訊いてきました。

娘は割り算があまり得意ではありません。

答えだけ教えても身にならないので、

「公式書いて順番通りにやるように」

伝えるのですが、

順番通りやるというのもまた

苦手な娘なのでした。

とにかく

パッと見ただけで、

すぐに正解を出そうとします。

そして出てきた答えはだいたい間違っています。

要するに理屈を理解していないのです。

・・・

私がお伝えしている記憶術では

イメージ分解法というのがありまして。

外来語をカタカナにしたものなど、

複雑で難解な言葉をできるだけ細かく分けて

イメージ化してつなげていきます。

ポイントは一つ一つ順番に

丁寧に進めると非常に記憶しやすいのですが、

受講者の方の中には、

難解な単語をパッと見た瞬間に、

いきなりいい答えを導き出そうとする人がいます。

そこには、

「早くできなければならない」

という焦る意識が見え隠れします。

わかっていることもいないことも、

「とにかく早く片付けようとする。」

これは私を含めて現代人みんなに

共通した特徴なのかもしれません。

でも、

慌てて急いでやったことは

その場はしのげてもあとになったら

まったく使えなかった・・・。

そんな経験はないでしょうか？

私の場合、

学校の勉強は典型的ですね。

試験勉強ため込んでおいて、

直前にあわててやって、

試験が終わった途端に、

すべて忘れる（苦笑）。

私の場合はさらにひどいのは、

学習した内容だけでなく

試験範囲がどこだったかも

きれいさっぱり忘れていました（笑）

学んだものはすべてゼロだったわけです。

子供の時に勉強というものは、

「急いでやって急いで忘れるもの」

その部分だけは天才だった気がします（笑）。

でも大人になって思うのは、

ゆっくり順番通り焦らずに身につけた物の方が

あとになって使えるものが多いよな・・・と。

ここ数年、焦らなくなってからのほうが

圧倒的にこなせる仕事の量が

増えたのを実感しています。

・・・

まるで深い雪道を歩く時のように

（雪国の人にし変わら家内表現かもしれません）

一歩ずつ、一歩ずつステップを踏んですすめたものほど

身になっていると思うのです。

では何が人を焦せるのでしょうか？

一つには、

「先のことを考えると焦る」

わけです。

「これしか時間がない」

「まだこんなにたくさんある」

もう一つは、

「自分の能力を疑う」

と焦るわけです。

「私に本当にできるだろうか？」

「能力足りないのでは？」

曖昧な能力でとりくんだ上に焦るから、

なおさら終わらないし、

終わった時に爽快感がなく、

苦手意識だけが残るのではないでしょうか。

だから苦手なものほど順番通り、型通りに

一歩ずつ進めるのがいいのです。

あせっても能力は上がらないのですから…。

「一歩ずつ」を具体的進めるいい方法があります。

それは、

「口に出しながらやること」

です。

私はソファーに寝転びながら

娘に割り算の計算式を口で

言わせながら進めました。

・計算式のどこにそれを書いて…

・どのように引き算して…

・「余り」はいくつで…

すべて口に言わせかながら書かせました。

それを聞きながら、私は頭の中で

計算式を言われた通りイメージして暗算し

本当に娘が理解手で聴いるかを確認していたわけです。

娘は早く終わらせたいのに

こちらはゆっくり進めようとするので、

はじめはものすごく抵抗していた娘も、

だんだん慣れてきて、

ちゃんと理解できた感覚もわかってきたらしく、

最近は「口で言って」というと

結構素直にやりますね。

・・・

早く答えを出すことよりも

「できた！できた！」

「わかった！わかった！」

この感覚を積み上げることが大切です。

ちなみに

なぜ私は娘の横ではなくて

離れたソファーーにいたかといいますと、

もし娘のそばにいたらきっとイライラして

せかしたり、怒ったり、考えている最中に

思わず答えをいいたくなってしまそうだからです（笑）。

勉強に限らず何でもそうだと思うのですが、

実際にやる人は口に出しながらやる方がいいと思います。

でも、

教えたりサポートするほうの人は

余計な「口は出さないほうがいい」ですね（笑）。

＜お知らせ＞

確実にわかると脳に入っていく。

一見ゆっくりのようで、結果的にものすごく早く。たくさん。

そんな体験をしてみたい方は、

２月６～７日開催の記憶術にお越しください。
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