他人と自分は違うことを心底知るといい

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いつもありがとうございます。

面倒くさがり屋を絵に描いたら私になると思う、岩松正史です。

他人と自分の考え方のちがいは
知識や経験のちがい生まれるものもありますが、
それだけではありません。

そもそももって生まれもったもの、
経験してきたもの、環境要因によっても
強固な価値観は作り上げられていきます。

なので、自分が変わりたくないように
相手も変わりたくないのは当然です。

ちがいがある事実を受け入れられない人もいますし
ちがうことはわかっても認めたくないときもあります。

でも同じでないことが当然である以上、
相手を理解することで考えを押しつけてしまい
関係を悪くすることが減ります。

生得的、環境的、状況的・・・

人それぞれの受け止め方の個性を
決めるものを準拠枠(じゅんきょわく)といいます。

傾聴で相手を受容、共感するということは
相手の準拠枠を深く理解するということと同じです。

そこで今回は人それぞれがもっている
準拠枠のちがいを自己理解の羅針盤として知られる
エニアグラムを例にご紹介します。

※エニアグラムの詳細については
ネットで検索すれば出てきますのでそちらをご参照ください。

エニアグラムを使ってどのように分類するかを説明します。

まず、エニアグラムでは生年月日占いや星占いのように
人間を一つの類型に当てはめるのではありません。

人を9つ(エニア)の特性に分けて、
それぞれの特徴の強さでみます。

ものごとの判断基準は
その人が「気がかりなこと」により変わります。

気がかりは言いかえると、

・それが満たされていれば安心できるもの
・逆にいえば、それを失わないか恐れているもの

ということが出来ます。

タイプごとの特徴を一言でいいあらわしたものを上段、
行動や判断の基準になる「気がかり」を
下段に私なりに簡単な例としてまとめてみました。

上段:タイプ(特徴を一言でいうと)
下段:気がかりなこと

●タイプ1:改革する人(完全第一)
気がかり:公正平等が得られるか?あるべき姿が損なわれないか?

●タイプ2:助ける人(人間関係第一)
気がかり:愛されるか?愛を失わないか?

●タイプ3:達成する人(成功第一)
気がかり:成功が手に入るか?失敗者にならないか?

●タイプ4:個性的な人(感覚第一)
気がかり:個性的と思われるか?平凡と思われないか?

●タイプ5:調べる人(知識第一)
気がかり:知っているか?知らないことがないか?

●タイプ6:忠実な人(安全第一)
気がかり:うまく機能しているか?問題が起きないか?

●タイプ7:熱中する人(冒険第1)
気がかり:楽しいか?つまらなくないか?

●タイプ8:挑戦する人(権威第一)
気がかり:力がある人間と思われているか?権力を失わないか?

●タイプ9:平和をもたらす人(平穏大地)
気がかり:いまの状態が維持されるか?変わってしまわないか?

・・・

人から頼まれごとをしたときに
それを断る理由もタイプにより様々です。

例えば、タイプ2の人は
愛を得られるもしくは愛情を失わないことに
つながるのであれば依頼を引き受けます。

逆にそれを引き受けてしまうことで
愛情失うと思えば断る、といった具合です。

タイプ3の人(私)は、
自分の得になると思えば引き受け、
損になると思えば断ります。

このように人によりタイプが違うということを理解しておくと
「人からの頼み事は引き受けることが良いか?悪いか?」
というような単純な二元論では答えが絶対に
導き出せないことがはっきりとわかります。

人それぞれ得たいと思うことも、
失いたくないと思うこともちがうのです。

何を大切にしたいかが違う人に向かって
自分の価値観を押しつけるから
人間関係に争いが生まれるのです。

自己理解のツールは何でもよいのですが、
自分の気がかりが何か?
自分の中にある準拠枠を知っておくと
他人に押しつけにくくなります。

このような自己理解ツールの結果を
知識武装し合理化し自己防衛的に使うのではなく、

「人と自分は本当に違うんだなぁ」

と自分と人の違いをはっきり
理解することにうまく使えれば
人間関係の維持向上に役立ちます。

人を変えるためにではなく
自分を知り、相手を知るために
自分の特徴をよく知っておいて
損をするはありません。

自分のことがよくわかる人が
他人のこともよくわかることができる人です。

なので、自分を知る力は傾聴力に直接影響します。

さて、あなたは自分のことを
どれぐらいよく知っているでしょうか?

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自分を知り人の気持ちがわかるようになる
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<<編集後記>>

玄関のすぐ横が私の書斎兼寝室です。

外出しようと外に出た直後に
忘れ物に気づくことがよくあり
玄関に引き返すことがままあます。

先日もスマホを忘れたことに気づきまして・・・。

玄関もどって靴を脱げばいいのですが、
ついほんの数歩だと思うので
靴をはいたまま自分の書斎に入ってしまうのでした。

とにかく面倒くさいのが苦手な
効率重視の、エニアグラムタイプ3の私なのでした。

今日もいい一日をお過ごしください!




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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)

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