ダイエットも、習い事も、早起きの習慣も・・・。
つづけられない人のことを
「意志が弱い人」なんて呼びますよね。
もしかしたら、
これをお読みいただいているあなた自身が、
自分は「意志が弱い」と思っているかもしれません。
でも、意志が弱いすることを気にすると、
さらに意志が弱くなるとしたら・・・、
それでも意志の強さを鍛えようとしますか?
・・・
例えば、私は誰かと出会った際に、
「傾聴10年続けてます」
「BLOG毎日書いてます」
「毎朝、4時半には起きるようにしています。」
というと、
「意志が強いですね」
と言われることがあります。
でも、私自身は、
「意志強いかな?」と疑問に思っているわけです。
どれも、
「やりたいから、やっている。以上!」
という感じで、特段意志を強く持っているというよりは
やりたい欲求を満たしているだけという感覚です。
・・・
きょうこの場では、2つお伝えしたいことがあるのですが、
一つ目は
何かを続けるのに「意志の強さ」は関係ないということです。
もう一つは、
意志を強く持たなければと思うほど、
もっと意志は弱くなるということです。
まず、
何かを続けるのに「意志の強さ」は
関係ないということについてですが、
意志の強さ=やりたいと願う心(願望)なら、
私は意志が強い人と言えるかもしれません。
でも辞書で「意志」を調べてみると、
やはり、といいますか、予想通り、
「物事を【我慢】する気持ち」
と出てきました。
つまり、
「我慢する力=意志」
なのだそうです。
このBLOGでも時折ご紹介している通り、
人間の脳は「我慢」している感覚があると
必ずと言っていいほど、
最後は「脳のリバウンド」で終わるのです。
同じ状況に対して、我慢ではなく、
喜び、楽しさ、うれしさ、おいしさなど
プラスの感情が増えるほうに意識が向くことで
我慢の感覚がなくなり、何事も継続しやすくなります。
何かを継続して続けられるかどうかは、
意志の強い弱いで決まるのではなく、
そのことをしているときのプラスの感情が
どれだけあるかで決まるというわけです。
なので、2つ目にお伝えしたいことにつながるのですが、
「意志を強く持とう=我慢をたくさんしよう」
とすればするほど、
余計に意志は弱くなる(続けられなくなる)
という罠にはまることになります。
また、よく考えてみると
「わたし意志が弱いんです」
という人には、ある共通点があることに気が付きます。
それは、そのように言う人は必ずと言っていいほど、
何か「やるべき」とおもった「行動」を、
「やめた」ときに、あるいはその経験を思い返しているときに
決まってこの
「意志が弱いんです」
と表現を使うということです。
つまり意志が弱かったかどうかは、
決めたことを続けられなかったという、
「行動の結果」
を言っているだけであって、
本来「意志」という言葉が表すはずの、
自分の「内面」を表していないのです。
・・・
私自身は、どういう人間かというと
やりたいと思えばその行動を続けて
やりたくなければすぐやめる
ただそれだけの人間であります。
そして、これをお読みいただいているあなたも、
きっと同じではないでしょうか。
何か継続するのに意志の強さなどなくても、
やりたいと思えばだれでも続けてやるでしょう。
意志が強い人なんているんでしょうか?
意志が強いって素晴らしいことでしょうか?
そんな風に考えてみると、
意志が強くないほうが物事は続けやすいし、
意志が強い(=我慢をたくさんする)なんて
ほめられたことでもないような
気もするのですがいかがでしょうか?
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「意志が弱いほうが、より継続しやすくなる!」
続けられた人=意志が強い人
と呼んでいるだけですから
意志の強さを鍛えようとせず、
行動化するための仕組みと、
それをすることで得られるはずの
喜びに焦点を当てたほうが
意志は強くなるということですね。
<お知らせ>
人の話を聞くことを「我慢すること」
あるいは「修行」だと思っている人がいます。
そう思っている限り、一生聴き上手に離れません。
聴くことに喜び、楽しいを感じてこそ、
本当に相手を理解したいと思い聴けるようになります。
いま当たり前に思い込んでいる、
「聴くことへの意識」を変えたい人は
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