いいことと、悪いこと

いきなりですが質問です。

「集中して仕事をしたいときに部屋を暖めるのは、いいことでしょうか?悪いことでしょうか?」

いつもまにやら夏は終わってしまいましたね。

書斎で執筆の仕事をしようしたときのこと。

部屋に入ったら寒かったので

暖房をつけました。

ところが仕事を始めてしばらくしても

集中ができず気が散ってしまいます。

作業の手を止めて少し感がてみたら

理由がわかりました。

「暖かいから」

集中できないのだということに。

・・・

脳は暖かいとリラックスして

休憩モードに入ってしまいます。

逆に寒いと命の危険を感じるので、

気持ちが引き締まって集中力が増します。

勉強する部屋は少し寒いほうがいいと

言われるのは、寒さは危険という

生存欲求が働くためだそうです。

書斎に入ったとき、何も考えず暖房をつけたくなったのは

まさに、「寒いの危険」を本能が察知したからですが、

暖かくなり気持ちが緩んでしまったということで、

自分で集中できない環境を

わざわざ作っていたというわけです。

なので、冒頭の質問の答えは、

「集中して仕事をしたいなら、部屋さ少し涼しくしておいたほうがいい」

そして、

「リラックスしてゆったり過ごしたければ、温めたほうがいい」

ということになります。

もちろん冷凍庫みたいに寒ければ、それはそれで

命の危険が強すぎて集中力を欠きそうですが(笑)。

要するに部屋を暖めるという事柄そのものにいい悪はありません。

そんなことわかってる。当たり前と思われるかもしれません。

ところが、

こんな簡単な例なら、事柄自体にいい悪いはない

と簡単にわかるのに、

これを人間関係に置き換えてみると

意外と事柄にいい悪いを決めたがっていることが多いようです。

たとえば、

・子供を褒めるのはいいことか?悪いことか?

・この健康食品は本当に体に良いか悪いか?

・あの政治家はいい人か悪い人か?

いかがでしょうか?

あなたの周りには、事柄についていい悪いで

一つの答えを決めたっている人っていませんか???

「事柄にいい悪いはない。あるのは好き嫌いだけ」

なんですね。

人によって、場面によって

事柄に対するとらえ方は千差万別なのですから

何かについていい悪いというときには、

「私にとって」

をつけたほうがいいですね。

すると、押しつけ感が薄まります。

そして、

話を聞くときは

「あなたにとって」と理解すればいいですね。

・・・

このように、

「相手の気持ちがわかる」

というのは、

「相手と同じ気持ちになる」

ことではありません。

(そもそも同じ気持ちになんてなれませんし)

相手の気持ちをわかりたければ、

「わかれたかどうか(結果)」

の方に意識を向けず、

「わかろうとしている(目的に沿った行動)」

の方に全力を向けましょう。

それはつまり先ほどの、

「あなたにとって」

を十分わかろうとすればそれだけでいいですし、

それだけしかできないのです。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「結果を意識しすぎると、目的に対する軸がぶれる」

自分の感情と相手の感情をしっかり分ける。

「分ける=分かる」

これは効率よく仕事や勉強の進め方にも共通した考え方です。

同じにしたりごちゃまぜにしてしまったら余計混乱します。

だから、私とあなたをしっかり分けて理解すると、

相手のことがよくわかるようになるんですね。

もしかして、

逆のことをしようとしていませんか???

・事柄にいい悪いはない
・分けるから分かる

これが本日の学びでした。

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