久しぶりの休日。

近所の公園の砂場で5歳の息子と遊んでいた。

歩いて3分にある公園なのに、なんと遠いことか・・・。

たまに遊びに来るたびに、せわしすぎる日常生活を

いつも若干の反省をする。

そして、いつも砂場に来るたびに

思うことがもう一つある。

「なぜ子供は砂場に来ると必ず、山とトンネルを作りたがるのだろう？？？」

盛っても最後は崩すだけ。

掘っても最後は埋めるだけの、

山とトンネル。

その魅力は、童心があったはずの昔を

思い出そうとしても、

完ぺきには思い出すことができない。

久しぶりに、親子の止まった時間を楽しみながら、

ふと思った。

「最近、この子は、なにが楽しいんだろうか？」

「どんな気持ちで、日々過ごしているのだろう？」

そんなことを改めて話す時間もなかった。

そこで、息子に質問してみた。

「最近、楽しいことは何？」

それに対する答えを聞いてまた、

浅はかな質問をしたと反省した。

・・・

息子は即答した。

息子「お山づくり！」

私「・・・いや、それは今でしょ。そうじゃなくて、保育園とかおうちとかで・・・」

と、途中まで言いかけてやめた。

私は大きな勘違いをしていた。

子どもにとって楽しみは過去にはない。

過去が楽しかったと思うのは大人だけだ。

そして、

子供の楽しみは未来にもない。

未来を楽しみたいのは、

やはり大人だけなのだ。

子どもには「今」しかない。

いや、「今」がある。

正確には「今」は数秒前と数秒後かもしれないが

そんな細かい定義は別として、

過去を嘆き、未来を憂いているのは

とにかく大人だけなんだ。

「過去と未来にとらわれてはいけない」

的外れな質問をしたと反省し、

今を生きる天才のわが子と一緒に、

今目の前にある、作りかけの山とトンネルを

完成させる作業に集中した。

【この言葉を自分に言ってみよう！】

「今を楽しむと、未来が楽しくなる」

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