研修をしても傾聴は上達しない

傾聴をお伝えし始めて11年目になります。

途中、6,7年たったときに、

あることに気がつきました。

それまでご縁があった企業さんでは、

定期的に毎年呼んでいただいて、

傾聴の研修をやっていました。

ところが、

毎年やっているにもかかわらず、

聴き上手が増えている感じがなかったのです。

年に数回程度の研修で、目に見える効果を期待するのは

無理と言われてしまえばそうかもしれません。

でもやっているからには、

何かしら効果がなければ意味がありません。

「なんで聴き上手が増えないんだろう?」

と悩み、考えていました。

あるとき、管理職向けに傾聴研修をした時のことです。

昼食を受講者の皆さんと一緒に食べることになり、

同じテーブルにいた課長さん

だという男性と話をしていました。

課長さんは言いいました。

「部下の話を聞くのに、傾聴って大切ですよね。午後も一生懸命勉強したいと思います。」

そして、笑いながら続けました。

「でも、私の話はだれも聴いてくれなんです(笑)」

その言葉を聞いた瞬間、

研修をしても聴き上手が増えない原因は

「コレだな」と思いました。

「聴くことは大切です」。

そう言って反論されることは

最近はずいぶんと減り委りました。

(昔はよく、気づかせる方法のほうが大切だといわれましたが)

でも、聴く大切さがいくら頭でわかっても、

聴こうとする人自身に、余裕がなかったり、

聴いてもらえて、よかったと思える

体験がなければ、同じ良さを他の人に

提供することはできません。

だから、傾聴は研修は入口としては良くても、

ただそれをくり返すだけでは、効果が薄くて、

同時に、組織全体に

「聴きあえる文化」を作っていかなければ、

無味乾燥な表面的な聴き方を、みんなが我慢しながら

やることになってしまいます。

それだと心も入らないし、

長続きもしません。

「聴く大切さを知っている」

ことと、

実際に「聴ける」ことは、

似ているようでまったく別ことであります。

もし自分のいる組織内に、よい聴き手を育てたいなら、

研修や練習と同時に、社内のメンバー同士が

聴きあえる環境づくりをすると

きっとうまくいきやすいでしょう。

それには少し時間がかかりますね。

自分は苦しみ、悲しみながら、

お客さんや部下の話はちゃんと聴きましょう

というのは無理があります。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「ストレスを抱えながら、人を幸せにすることはできない」

外に対してよい結果を求めたいなら、

まず内側からですね。

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