個性的に考えると楽になる

考えてみると、

子どもから大人になるのに向かって、私たちは

「個性を伸ばす大切さ」

を、学校や社会で学んできてたような気がします。

そして、みなさんは個性とは、

「人とは違う自分の特徴」

のことだと思っていないでしょうか。

でも私は、本当の個性とは、

そうではないような気がするのです。

講座の中でやるワークの中に二人でペアになり、

「2分間で、お互いの共通点をたくさん見つける」

というワークをやります。

これをやると、大人になればなるほど、

なかなか共通点が出てこないのです。

初対面の人との共通点を探すのは

一見大変そうに思いますが、

でも、初対面の人とでも共通点はたくさんあります。

たとえば、

小学校、中学校を卒業しているとか、

親や祖父母がいるとか

家に住んでいるとか、自動車に乗ったことがあるとか・・・

そんなのインチキだ!というかもしれませんが、

別に禁止はしていないので、

同じ経験を持っているというのは、

共通点といえば共通点であります。

でも、ワークの中でそのような

共通点をあげる人はなかなかいません。

ワーク後、

「なぜ当たり前の共通点をあげなかったのか?」

訊いてみると、多くの方が

「当たり前のことは言ってはいけない」

と思って、遠慮していわなかったとおっしゃいます。

でも、共通点探しのルールの中に、

当たり前のことは言ってはいけないというのはありません。

なぜか人には、当たり前のことは言ってはいけない。

ある意味は意味がない、価値がない

と思う傾向があるようです。

この原因の一つが、冒頭でお話しした

「個性とは、人とは違う自分の特徴であるべき」

という思考の思い込みのクセだと思うのです。

「個性」という単語を辞書で調べてみると、

「個人に備わった、そのもの特有の性質」

とでてきます。

心理学では「パーソナリティ」と言われます。

注目すべきは、このこの定義の中に、

「人とは違う特徴」

とは書かれていないことです。

つまり、他の人が同じものを持っていても、

それがその人が持っている性質であれば、

それは個性と言えます。

仕事柄「自分探し」をしている人に

よくお目にかかりますが、

多くの方が他人とは違う「自分だけの何か」を探し求めて、

苦労しているように見えます。

「人と同じでも個性なのに、もったいない・・・」

と思ってみております。

自分という存在は、他人と

違うものだけからできているのではない。

他人と共通する点も個性であり、

自分自身であるのに、それは無視してしまったら、

自分が自分でなくなってしまいます。

自分をどこかで無視しながら、

自分らしさを見つけて、

自分を愛そうとするのは大変なことです。

・・・

自分という存在を知るために、

他の人と比べてみるというのは別に悪くありません。

でも、比べていいのは

「何があり、何がないか?」。

存在するしないの

「事実関係」

を知るのに比べるだけであって、

それがいいか悪いか、

善悪で比較すれば苦しくなって当然です。

善悪で比較すると、

足りない物ばかりが目について

せっかくある個性が見えなくなってしまうのであります。

個性を伸ばしたいなら、他人と同じものでも

「あるものはある」

と、認めてあげましょう。

それが、自分を認めるということであり、

個性を持つということなんですね。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「人と同じものも個性だ」

<お知らせ>

人は、自分に安心できているときにこそ

心から、他人のことも考えてあげられるようになります。

自分を認め、自分を知るところから始めましょう。

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