「ガンなんです」
突然知り合いからこんな話されたらどうしますか?
思わず驚いて言葉を失ってしまうかもしれません。
その時、無理やり何か言わなければと声を搾って出してみても、何か上辺だけ取り繕ったみたいで、差しさわりない対応してしまったと後悔するかもしれません。
ガンに限らず命にかかわる話、性の話、内容が怖い話をどう聴いたらいいか困った経験がある人はいるのではないでしょうか。
ではどう聴くか?
答えは「そのまま傾聴でくり返す」です。
「そんな怖い話、くり返しちゃっていいんですか?」とよく言われます。
逆です。
怖い話もちゃんと聴きたいならくり返せないと聴けません。
くり返せないとあなたが怖がって聴けないという事が相手に伝わります。
相手が使った言葉はその人の中ではすでにOKが出ている言葉です。
では怖いと感じているのは誰でしょうか?
あなたです。
「ガンなんです」と言われた時に「ガンなのね」とくり返さず、「そう・・・」とお茶を濁してしまったら、相手はもうそれ以上深く話したくなくなるでしょう。
どこまで聴くかは自分と相談して決めてください。
でももし怖い話もちゃんと聴きたいなら、相手が使った言葉を自在に返せるように訓練しましょう。
訓練の中には言葉をくり返す練習だけでなくあなた自身にとって何が怖いことなのか自分のフィルターをしっかり見ることも必要になります。
※原文からの抜粋なので、書籍とは内容が異なります。
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