うなずき、あいづちで聴くポイント

よく人の話はうなずき、あいづちを入れながら

聴きましょうといいます。

間違いではないです。

でも、

「何のために、うなずき、あいづちで聴くのか?」

目的が分かってやらないと、

意味がないのです。

すると

「あなたの話をちゃんと、聴いていますよという姿勢を示すためじゃないんですか?」

と言われます。

それも、間違いではありません。

でも、それだけでは傾聴を使って、

寄りそおう、支えよう、そのままを受け止めよう

とするなら不十分です。

本気で聴き手の役割を担おうとするなら、

もうひとつ、とても大切な意味があります。

その意味とは、

「関わるために必要な、二人のタイミングを作る」

ためにも、うなずき、あいづちで

二人の間だけの世界をを作っているのです。

「ペーシング」といいます。

「聴いている姿勢を示すため」

だけではなく、

「二人のタイミングを作るため」

と思うと、

うなずき、あいづちの入れ方は

当然変わってきます。

「相手が話しやすいように」

だけでなく、

自分が関わりやすいように」

なれるように、入れていくのです。

・・・

うなずき、あいづちくらい

普段誰でもしているでしょう。

でも、はたして

「自分が関わりやすいように」

というところまで意識して、

うなずき相づちを入れているでしょうか?

聴いていますよという姿勢を

伝えるつもりだけだと、

「関わる」ところまではいけません。

聴いて支援をするということは、

吐き出させることが目的ではありません。

聴き始めたなら、ときに、

その人の苦しみや悲しみに対して、

本気で共感を示したり、

支持して支えたり

相手の気持ちを本当によく知りたいなら、

より深く理解するために、

質問をすることもあります。

そのときに、

お互いの間合いと言いますか

話の速度、テンポ、トーン、

声色などが、近づいていないと、

的確に言葉をかけることも、

質問を入れることもできません。

「くり返し」の言葉を入れるタイミングも、

うなずき、あいづちで

二人のペースができていて

はじめてタイミングよく、

入れることができます。

ポイントは、

相手の感情に合わせて、

「踊るように、うなずき相づちを入れること」

(補足:感情の起伏がない人には、起伏なく「踊る」)

それらを合わせられるようにするのが、

人としっかり関われるようになるための

うなずき、あいづちの練習の目的です。

「聴く」ということを

どこまでの広さで定義をするのか?

「はい、はい、私ちゃんと聴いてます。あなたの話の邪魔はしませんよ」

までなのか?

それとも、

出してくださった話(気持ち)を

しっかり支えることまでしたいのか?

やりたい範囲は人それぞれでいいのですけれども、

一方通行でなく、

コミュニケーションとしてやりとりをしたいなら

関わるためのうなずき、あいづちも

できるようになったうえで、

いまはどこまで聴くのか?

選べる自分づくりをしておけば

よいのではないでしょうか。

もう一度いいます。

うなずき、あいづちをしているという

形が大事なのではなりません。

どう関わりたいと思って、

うなずき、あいづちをしているのか?

形より、内面で思っていることが大事なのです。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「ちゃんと聴きたいなら、うなずき、あいづちで踊る!」

表面的な形から入る人は、

他の人に対しても、内面より表面的な形で

よしあし判断しがちです。

これをお読みいただいているあなたは、

どんな風に他の人と関わりたいですか?

それはつまり、

どんな風に自分と関わりたいか?

とイコール、同じことです。

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