外食メニュー選ぶのが遅い人は、傾聴が苦手です。
理由は簡単で、
「自分がない」
「自分のことがよくわからない」
からです。
そして、そういう人は、
周りの目を気にするから、
「私も同じモノで・・・」
と、
可能であれば、その場の空気に差しさわりのないよう、
同席している他の人と同じものを
頼んですませようとしたりします。
では、なぜ、自分がよくわからない人は
傾聴がうまくできないのでしょうか?
傾聴するとは、相手に聴く姿勢を
向けることだけを言うのではありません。
それは、傾聴の中のほんの一部分の話です。
傾聴するとは、
相手の感情をそのまま受け止め、
必要とあればその気持ちを全力で
支持(深い共感)をし目ることも必要です。
相手の感情を本気で受け止めようと思ったら(受容)、
まず、聴き手であるこちらの感受性が
豊かでないとできません。
感受性とは、心の受信機です。
いくら相手が十分、気持ちを発信していも
聴き手であるこちらの受信機の性能が悪いと、
充分に、正しく受け取ることができません。
受け手であるこちらの感受性が豊かな時、
初めて気持ちをわかることができるのです。
では、「感受性が豊か」とは
どういう状態かというと、
「自分の気持ちにクリアに気付いている状態」
です。
ただ心が何かに反応し動くだけでは、
感受性豊かとは言いません。
どんな感情が動いているのか、
自分の中でしっかりと理解できていて、
初めて、自分の感情が理解できているといえます。
では、「自分の感情が理解できている」かどうかは、
どうやって確認すればいいのでしょうか?
それは、自分の感じていることを
口に出して表現できることが一つの目安となります。
(感情の言語化&自己開示)
自分の中から湧き上がってきた感情すら、
言語化できない人が、他人が発信した
感情を受信し、その感情の意味をしっかり理解し、
必要とあらば、相手の感情を本気で
支えに行くことなどできるはずがありません。
自分が感じていることを、
「自分に対して誠実に」、的確に表現できない人は、
相手から感じた(はずの)感情も、
上手に、誠実に、的確にやりとりできないのです。
・・・
外食したときに、他の人と同じものを注文する
全員が傾聴が苦手ということではありません。
本気で同じものが食べたくて注文した人は別です。
でも、自分が何を食べたいのか?
自分の心の声をしっかりと聴けず、
なんとなく外の空気に合わせてしまう人。
そのときに、
それが自分の意思だったのか?
ただ自分がわからずに他人に合わせただけだったのか?
その違いすら分からない人は、
傾聴のように「聴き手が感じたこと」をベースにして
やり取りすることは、
なかなか上手にできないのは当然です。
自分の中の感受性「も」豊かにすると
傾聴がはやく上達するのではなく、
自分の中の感受性「を」豊かにすると、
傾聴がはやく上達するのです。
優先順位を間違えてはいけません。
【この言葉を自分に言ってみよう!】
「自分の心が聴けてこそ、他人の心が聴ける」
個人的には、この原則はあたりまえのことだと
思っています。
でも、昨今、傾聴ブームであるにもかかわらず、
自分の心の声を聴く事については、
ないがしろにされている気がします。
それが、ブームであるにもかかわらず、
一向に本物の聴き上手が増えてこない
大きな理由の一つではないでしょうか。
自分にできないことを、
他人にしようとするのは無理があるのです。
そこに早く気づき、
自分に向き合い始めた人ほど、
傾聴力は早く高まります。
これをお読みいただいているあなたは、
外食のメニューは、悩むことはあっても、
ちゃんと自部の意思で食べたいものを選んでいますか?
出来ていないという方がいたら、まず、
何を食べたいか?食べたくないか?くらいから、
自分をわかってあげましょう。
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