「効く」とわかれば自然と「放す」

パソコンで作文している最中に、

誤字があることに気がついた。

本当は、

「本人に直接、話してほしい」

と書いたつもりが、

「本人に直接、放してほしい」

と、「話す」が「放す」になっていた。

「放す」などと言う言葉は、めったに使わない。

パソコンの文字変換は、

よく使うもの順に出てくるはずなのに、

なんで間違えたんだろう?

と不思議に思った。

その誤字を直しながら、ふと思った。

そういえば、むかし、

どこかで誰かが言っていた。

「『話す』は『放す』と同じ語源。だから、たくさん話してイヤな思いも一緒に放してしまいましょう」

と。

語源の真偽はさだかではないけれど、

その話を聞いたとき、

一理あると思いつつ、何かが引っかかった。

・・・

「放す」には、手放すという意味のほかに

「ほうり出す」「捨てる」という、

「放置」の意味も含まれる。

せっかく「話し」ても、

そのまま放置されてしまったら

悲しいのではないか?

せっかく話したら放置されず、

効果がある形で話したいのではないだろうか?

その効果を実感させてくれる行為か

「聴く」だと思う。

音が同じで「きく」をあらわす単語は他にもある。

「聞く」とか「訊く」は有名だけれど、

そのほかにも、

「効く」や「利く」もある。

後者2つには「有効にはたらく」という意味がある。

だから「口を利く」というと、

能動的に効果を表そうとする、

姿勢をあらわしている。

せっかく話したから、

聴いて(効いて)欲しいくはないだろうか?

話すことはいいことだけれど、

話したまま放置されるのでは、

きっと話す気にもうせるだろう。

適当に聴かれれば、はなす効果は薄い。

話すことが大事というなら、

それと同じくらい

「効くように聴く」のも大事。

私が感じた違和感は、まさにそこにあった。

「放せ」といわれても、

なかなか放せないのが人。

放すことを勧めるよりも、

放したくなるように聴いてあげよう。

むしろそちらを、強調したい。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「効くとわかれば、自然と放す」

あなたにとって、大事な家族や部下が

ちゃんと話をしてくれない

と、感じていませんか?

もしかしたら、あなたに話しても

聴かない(効かない)と感じとられて

しまっているのかもしれません。

効くように、聴きましょう。

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