逆転の発想と感情

夏のような暑い日が増えてきた。

ホットコーヒー好きだけれども、

暑い日にはさすがに、少し飲む気がしない時もある。

そんなとき、かわりに最近よく飲むのが、

ファミリーマートの「フラッペ」。

(宣伝ではありません(笑))。

「フラッペ」とは、シャーベットみたいな飲み物。

お店の冷凍庫に、カップに入った

凍ったフラッペの元が置いてある。

それをレジにもっていき購入後、

レジ脇にあるコーヒーを入れる器械から、

熱いミルクを注ぎ、かきまぜて

シャーベット状にする。

・・・

いつもこの熱いミルク注ぐ作業しながら、

これはすごい発明だと感心する。

なぜなら、一体どこの誰が、

暑い季節にあえて「熱いものを注ぐ」

商品を考えどしたのだろう???

少し前に同じコンビニのローソンが、

同類のシャーベットを販売していた時がある。

その時は、熱いミルクを注ぐのではなく、

電子レンジで「チン」するものだった。

これは、私の中ではいまいち印象が薄かった。

・・・

ここ数年、コンビニコーヒーがヒットしている。

その大きな理由の一つに、

「自分で入れる」というのがあると思う。

人は、ただ待たされるのは嫌い。

でも、同じ時間の長さでも、

「自分が何かをしている最中」

と思うと、意外と平気で待てる。

自分で入れていれば、ドリップしている最中も

待たされた感がなくなる。

さらに、

「コーヒーを入れる」という行為自体も、

カフェやさんごっこでもしているかのように

脳は感じて無意識に楽しいのだろう。

「入れてあげる」より、

「入れさせてあげる」ほうが、

お客さんが喜ぶとなれば、

レジの人員の手間も減り一石二鳥となる。

・・・

「お客さんを喜ばす=サービスを提供する」

と考えると、

「入れさせる」という行為は、

サービスとは真逆のことをしているように見える。

あるいは、先ほどの

「暑い夏に、熱いホットミルクを注ぐ」

という発想も、

「どうやって冷たくするか?」

だけを考えていたら、決して思いつかない。

常識とは逆の発想に思える。

でも実際には、逆の発想の方が、

理にかなっていたりする。

こんな風に、人の心というのは、

理屈で考えていては

決してわからないところに

答えが見つかることがある。

その視点をもって、私たちが住む社会全体を

見てみたらだろうか?

・・・

現代人は何事も「よく考える」のがいい

と、思いながら生きている。

会社でも、学校でも、

とにかく「よく考えろ」と言われる。

理屈中心で何ごとも進めるのが常識だけれど、

それも本当に正解なのか?

ビジネスも、勉強を効率よく進めるのも、

本当はすべて、理屈と心理学の

組み合わせのような気がする。

理屈という狭い世界では正解に思えても、

全体としてみたときに、

非常に効率が悪かったり、

真理をとは真逆だったりすることもある。

お客様に冷たいのみのを提供したいとき、

どう冷やせばいいかだけを

考えていればいいのか?

たくさんやる仕事が残っているとき、

ひたすら前を向いて、

働き続けるだけでいいのか?

膨大な試験勉強を終わらせるためには、

気分転換もせず勉強し続けるのがいいのか?

引きこもりの状態から正社員になりたかったら、

ひたすら正社員の募集面接だけ

受けていればいいのか?

それをしている姿を見れば、誰も責めない。

むしろ褒められることさえあるかもしれない。

でも一見正しく見える、その姿は、

誰かの気分をよくさせるのには有効でも

(例えば親とか上司とか)

目的を達成するという視点では、

まったく効率的でないということがあるだろう。


・冷たい商品を提供したいから、温める。

・仕事を早く終わらせたいから、休憩をとる。

・勉強をすべて終わらせるために、遊ぶ。

・正社員になるために、アルバイトをする。

成し遂げたい目的に対して

ストレートに思いつく方法だけでなく、

真逆の発想を試していたら、

意外とうまくいくことがある。

そして、

真逆の発想がうまくいくときというのは、

必ず成功する原因の中に理屈ではなく、

「人の気持ち」が関わってくる。

だから、ものごとを進めるときには、

理屈だけでなく、気持ち。

つまり、心理を念頭においたほうが、

うまくいきやすい。

それは、

ただ人の話を聞いているときも同じ。

理屈で考えながら聞く姿勢とあわせて、

気持ちを聴く姿勢をもって聴くと、

本当の意味で答えに近づいたりする。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「答えは反対側にあると考えてみよう」

ファミマのフラッペを作りながら、

いつも「これは人生の裏の近道だな」と感心する。

そして、

感心すればするほどまた食べたくなる。

これは、理屈ではなく心理ですね。

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