離れるから近づける

人生には、近すぎるからよくわからなくなる。

そんなときがありはしないだろうか?

・・・

きのまで出張で新潟にいた。

人生初、新潟。

新しもの好きなので、

風邪の治りかけにもかかわらず

駅に着くや否や、駅周辺の東西南北を

グルグル2週回って探索、街中チェック。

天気も良くとても暑い日ではあったけれど、

何とも言えない楽しい時間。

翌日、仕事が終わったあとは、

市内を観光案内していただいた。

米価工場でせんべいを焼く楽しい体験や、

夏の日本海を案内していただき、

主催者の方には言い尽くせぬほど

よくしていただき、感謝です。

こういうご縁があると、

これまで傾聴をお伝えして来てよかったと思うし、

これからもっと自分の為だけでなく、

人の為に傾聴を伝えて来たい。

そんな決意を新たにした、

すばらしい新潟訪問だった。

・・・

2日間、新潟にいて、

新しい体験もたくさんし

夕方、自宅に帰宅した。

すると

日曜日だったので、玄関に入るや否や、

いつものようにおチビちゃん(6歳の息子)が

「おっとぅさぁ~~ん!!」

と出迎えてくれた。

手には留守中に買ってもらったらしい、

新しいウルトラマン(ジード)の

人形を持っていて、自慢げに

「お母さんに買ってもらんたんだよ!」

と見せつけてきた。

本当に下の子は、無邪気を

絵にかいたような存在でかわいい。

・・・

リビングに行くと

娘(11歳)がいつものように、

自分専用のテーブルで絵を描いていた。

「ただいま」というと、これもまたいつものように

「はいはーい」

と、適当な返事を返してきた。

娘は絵を描いたり、創作活動好き。

娘が喜ぶことを期待して、

米菓工場で買ってきた

「おせんべい焼きセット」

をだしたら、

案の定、適当だった冷めた目に、

興味のエネルギーが沸くのが見えた。

息子も入れて、3人で

さっそくせんべいを卓上コンロで焼いた。

娘は、興味がわくと素直になる。

ツンデレなところが愛らしい。

・・・

もし、毎日一緒に過ごしているときに

息子から、ウルトラマンの人形を

見せられたらどう言うだろう?

きっと

「また、お母さん、買っちゃったの!?甘いね・・・」

と不満を漏らしていた。

ただいまと言っているのに、

「はいはーい」

と、娘から適当に返事をされたら

どういうだろう?

「ただいまって言ってるんだから、お帰りって答えなよ!」

と軽く説教を食らわせていた気がする。

ところが、

たった2日間、出張から帰ってきた私は、

そんな憎まれ口を叩きたいと微塵も思わない。

普段なら見過ごせない憎まれ口まで、

愛おしく感じる不思議。

近すぎて「みんなの生活」と思うと、

お互いグチャグチャと感情的に巻き込みあってしまう。

少しの時間、離れていると、

相手のことも、自分のことも、

冷静に距離をとって見れるようになるのだろう。

家族関係がこじれてくると

より深くコミュニケーションを

とる方法を模索する傾向がある。

だけれども、そのこじれた原因は

もしかしたら

「深くコミュニケーションをとらなければいけない」

と思う幻想が、そもそも発端となって

はじまったすれ違いなのかもしれない。

少し離れたほうが相手を「家族」ではなく、

「人」として見られる視点が生まれることがある。

近すぎるからこじれているときは、

距離をとってみるのもいい。

わざわざ、自分から、さらに

巻きこまれる道を選んでいないだろうか?

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「離れられると思うから、より近づける」

家族でも、会社の人間関係でも同じ。

距離をとることが悪ではない。

もし、距離をとることに罪悪感を感じるなら、

自分の中にある、その罪悪感が何か?

向き合ってみるのもいい。

「子離れ」という言葉がある。

子どもから距離をとる自分を許せた分だけ、

子どもが自分から距離を

とろうとすることも許せる。

<お知らせ>

心の距離をしっかりとれるから、

本気で相手に近づける。

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