関わる

いつもありがとうございます。

6歳の息子の髪の毛をバリカンで刈るのが趣味な、岩松正史です。

“キャッチャーしかいないキャッチボールなどない”

「コミュニケーションはキャッチボール」

「やり取りが大切」。

それは、誰でもあたりまえに知っている。

なのに、

傾聴するときは

「ただひたすら、受け止めましょう」

と受けとめの姿勢だけを強調する。

最近、ものすごく

そこに違和感を覚えていました。

最近、

C.ロジャーズの2冊目の著書の和訳、

「クライエント中心療法(来談者中心療法)1951年」

を読んでいて、その部分に納得がいった。

(まだ読み途中ですが)

ロジャーズはこう言っています。

「受動的な役割しか果たさない、聞き役に徹するカウンセラーは、情動的なカタルシスを切実に求めるクライアントにとっては助けになる場合もあるかもしれないが、全般的に見て、このカウンセラーの成果は最小限にとどまり、クライエントの多くは援助を得ることができなかったという失望とカウンセラーが何も提供してくれなかったという嫌悪感を抱いて去っていくだろう。(C.ロジャーズ 来談者中心療法1951)」

ロジャーズは、

受け止めようと言っているように聞こえるけれど、

実は

そこは一番上じゃないことがわかる。

「積極的に関心をもって関わろう。そのためには、受け止られているというという話し手側の感覚(あるいは受け止めるプロセス)が必要だ」

と言っているように理解できます。

ただ、受容するだけはの姿勢は、

関わることとはまったく違う。

関わるために、受容するだけ。

そう理解すると分かりやすいでしょう。

受容は傾聴の一部

・・・というか、

「関わる」という目的に向かうための、

「手段」でしかないともいえます。

受けとめる能力があることは

最低条件として大切。

でも、受けとめるだけの聴き方は、

それ以外(以上)を求める

話し手の感情の「無視」になる。

それではそもそも

受容できているとは言えない。

受けとめてから(ながら)

関わるすべがあってこそ、

本当の傾聴になる。

いままでもそう思ってきましたけれど、

春になり、その思いはさらに

強まるばかりです。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「手段と目的を勘違いしていないか」

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