突然ですが、あなたには
誰から言われてもイヤな
「苦手な言葉」はあるのでしょうか?
・・・
以前、だいぶ疲れていた時がありまして。
そのとき、まったく別のところで言われた、
ある一つの言葉でとても
不安になってしまったことがありました。
その言葉とは・・・
「それは、大変だね」。
しんどい状況を少し人に
話したくなることってありますよね。
ただ誰かに話した勝っただけなのに、
大変だねと言われてしまったとき、
「ああ・・・、やっぱり自分はいま大変なんだ・・・(ドヨ~ン)」
と、大変の上塗りになって
しまったことがありました。
もちろん、
言ったほうの人にまったく
責任がないわけです
大変そうな話をわざわざしてきたわけだから
何か言葉がけをしてあげようと
思ったくらいでしょう。
その反応はとても自然です。
悪い人はどこにいないのに、
大変な話を大変とちゃんと聞いて、
ねぎらったら余計しんどさが増してしまう・・・。
そんなことも起こりえるのですね。
・・・
じゃあ、聴く立場の人は
どうしたらいいのか???
「そのまま聴く」のが傾聴で、
それがいいんでしょ???
と思われるかもしれません。
確かにそうです。
そこで、
どう伝えてもうまくいかないことはある
という前提で、一つだけ知っておいて
損はないことがあるかもしれません。
それは、
「状況の肯定」するのではなく、
「状況に対する想いの理解」
をすることです。
・「大変ですね」
→状況の肯定
意味:あなたは大変です。
・「大変なんですねぇ…。」
→相手の感覚の受け止め
意味:あなたは大変だと感じているんですね。
この微妙な違いがわかるでしょうか?
・・・でも、
実際やってみるとどちらの応答をしても
結果的に大変さの上塗りと相手が
感じてしまうことはあるかもしれません。
それは相手自身が決めることなので、
誰にもわかりませんね。
だとすると、最後、聴く立場になった人が
出来ることはただ一つ。
「人事を尽くして天命を待つ!」
出来る範囲の努力や気づかいをしたなら、
それが自分の限界です。
失敗しても自分を責めないことこそが、
きっと、つぎまた人と向き合う
勇気を与えてくれることでしょう。
失敗しない人間関係探しではなく、
失敗してもまた会いたくなる
関係がいまあれば、それが一番の成果です。
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