突然ですが、あなたは以下の漢字が書けるでしょうか?
「さいさき」
ある朝、仕事に向かう駅の改札出たら、目の前を歩いていたサラリーマンがこういった。
「さいさきがいいですね!」
それを聞いた瞬間、思った。
「さいさきってどう書くんだろう???」
わからなかった。
スマホで早速、調べたら「幸先」とでできた。
特にムズカシイ漢字ではなかった。
想像の範囲内。
でも、次の瞬間思った。
「俺の人生の中で『幸先』って書いたことあるか???」
どれだけ思い出そうとしても、幸先と手で書いた記憶がまったく出てこなかった。
書いていなければ、覚えていないのは当然だと思った。
さらに思った。
「『さ・い・さ・き』って意味は何だろう???」
・・・
突然ですが第2問です。
幸先とはどういう意味でしょうか???
正解は
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「良い前兆」「吉兆」だそうです。
なんとなく想像の範囲内ですね。
でも、ここで感のいい人なら疑問がわくでしょう。
「幸先がいい」なら、自然に意味が通る気がするけれど
「幸先が悪い」とも言いますよね。
するとその訳は「良い前兆が悪い」「吉兆が悪い」になってしまいます。
これでは意味が分かりません。
現代では幸先は良い悪い関係なく「前兆」というニュアンスで使われているので
幸先がいい、幸先が悪いで意味が通じる気がしてしいます。
でも、幸先にはすでに「幸せ」がはいっていますから、
その意味を省いてしまうのはどうかなと、個人的には思ったり・・・。
・・・
こんな風に、自分が発する言葉で違和感を感じることはありませんが、
私は、他の人が発した言葉を耳にした瞬間に違和感を感じることが時々あります。
これが傾聴のトレーニングニングをつんでいるおかげで、
言葉に敏感になれているならいいな、なんて思っています。
違和感でなくてもいいですが、何かを感じられるからこそ、
そこにくり返したり、質問するスイッチを入れられるわけです。
感じなかったらどこでスイッチ入れていいかわかりませんね。
だから傾聴は「感じる練習」というのであります。
・・・
ところで最後に・・・。
先ほど私が書いた「違和感を感じる」という表現も
おかしかったことに気付いた人はいるでしょうか?
「違和感」にはすでに「感」が入っているので、
違和感を感じてしまうと2回感じることになりますね。
「違和感を感じる」ではなく、「違和感がある」が正解だそうです。
この事実は、以前私がBLOGで「違和感を感じる」と書いたことがありまして。
そのとき読者の方が指摘してくれたのでした。
人間はいかに無意識に言葉を発しているのかよくわかります。
そこに込められた間違いを指摘するだけなら、余計なお世話かもしれません。
でも、たとえ間違った言葉づかいであっても、そこに込められたその人なりの
意味と価値を聴きとることができれば、
相手の精神的な世界、つまり心の理解に近づけるわけです。
同じ言葉の中から、何を聴きとり、何に反応するか?により結果も変わる・・・。
会話というのは実にロマンチックです。
だから聞くのは面白いんですね。
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