安全で効果が高い傾聴の
ロールプレイ(RP)練習にするには
どうしたらいいか???
その学習環境づくりと、
ファシリテーターの役割についての続きです。
会の目的やファシリテーターの
レベルにより変わってきますが、
私が行っている傾聴練習会の
基本的な流れをご紹介します。
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(1)開始前に聴き手に課題を設定してもらう
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★【ポイント】具体的な課題設定をする
課題は「寄りそう」「応答する」など
抽象的なものではなく、
具体的に何をもってそれができたか
評価があとからできる課題にしてもらいます。
抽象的な答えが返って来たら、
「何を持って、それが出来たと判断しましょうか?」
と質問します。
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(2)RP後は聴き手に最初に感想を聞く
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★【ポイント】聴き手役から訊いていく
発言していく順番は
1.聴き手
2.オブザーバー(全員)
3.指導者
(4.話し手)※なくてもいい
終わったら、本人に課題に対して
どのように課題に取り組めたか確認します。
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(3)オブザーバー(たち)からフィードバック
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★【ポイント】傾聴マインドで伝える
フィードバックは「感想」ではありません。
・プラスのフィードバックと、指摘の比率は1対1
・聴き手自身が決めた課題に対して、出来ていたと思うところをしっかり伝える
・気になったところで「まだ誰も言っていないこと」について、感じたことを伝え「どう思うか聴き手に確認する」
・他の褒めるポイントは最後に一言
気付いたことをもれなく
全部指摘して気分が良くなるのは、
オブザーバーの方です。
言われた聴き手役の人は
パンクしてしまいます。
プラスのフィードバックと指摘の
比率は1対1で伝えましょう。
それが愛です。
また指摘したあとは、その指摘についてどう思うか、
傷ついていないか?聴き手役の人の受けとめ
具合を確認しましょう。
心に配慮する伝え方にも
傾聴力がもろに表れます。
感想も指摘も、言いっぱなしでおしまいではなく、
相手の受け止めの確認が大切です。
(伝え返しのスキル)
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(4)聴き手にもらったフィードバック全体の感想を聞く
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★【ポイント】必要ならケアをする
フィードバックをもらっていくうちに、
聴き手役の中に新しい気付きが生まれ、
違う視点の課題が見えてきたりすることがあります。
また、指摘がきつく感じて
つらく感じてしまう人もいます。
指導者は聴き手役の人の、
受けとめの変化や、傷ついていないかなど確認し
必要があればケアしましょう。
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(5)指導者(ファシリテーター)からフィードバックする
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★【ポイント】他の良かったところ課題と合わせて次の課題につなげる
・聴き手自身が設定した課題について 80%
・他に見えた課題にについて 20%
本人が出来たと感じているところを認め、
その中で、課題となるところを伝えます。
また、それとは別に見えた気になる点、
よかった点についてやり取りします。
・・・長くなってきたので、
続は次回にいたしましょう。
次回は、「(6)次の課題を仮決める」から
「(8)汎化しておしまい」まで解説します。
今回の(1)~(5)に気を付けて、
安全な傾聴練習の場を作ってみてください。
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