いつもありがとうございます。
中学生時代、マクベス、リア王、オセローを同時に読んで混乱した、岩松正史です。
『ブルータス、お前もか!』
シェイクスピア劇、
ジュリアス・シーザーに出てくるセリフです。
ローマの独裁官ユリウス・カエサル
(ジュリアス・シーザー)が、
旧友で腹心でもあったブルータスらによって
暗殺される場面でこのセリフを呟いたといわれています。
面白いのは、日本語にしてたった
9文字のこの一文を見るだけで
カエサルとブルータスとの関係性や
その他様々な背景が分かることです。
『ブルータス、お前もか!』
の「も」のあたりによく注目すると、
以下のようなことが分かります。
・カエサルとブルータスとは以前から知っている親しい関係であること
・想像していない人物から信頼を裏切られた思いがあること
・ブルータスより以前にカエサルを裏切った人物がいること
・その人物も本来自分を裏切るはずではない近い人間であったこと
・・・など
度重なる失望、
決定的な終焉、
重度の喪失感、
落胆、無念・・・
そのようなものを感じとることができます。
もしこれが「も」ではなく「が」だったら
意味が変わってきます。
『ブルータス、お前がか!』
こうなると、
・以前に裏切った人物の存在の有無は不明
・ブルータスに裏切られたことがあまりにも意外過ぎる(だけ)
意外性、
信じられない驚き・・・
などを感じとれます。
もし、「も」や「が」を無視して
事実だけ理解するなら
「要するに、ブルータスが裏切ったんですね」
でおしまいです。
でもブルータスが裏切ったという事実よりも、
その事実に対してカエサエルが何を感じているか?
人の心情を感じとれたときにはじめて
劇の中で巻き起こる人間ドラマの面白さがわかります。
・ブルータス、お前『も』か!
・ブルータス、お前『が』か!
この2つの持つ意味はまったく違います。
言葉はそのまま受け取って理解することで
相手の心情への理解が深まります。
言葉の端々を聴くことで気持ちが分かります。
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<<編集後記>>
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熊本からお越しくださった方もいて
愛知、三重から参加くださっている
みなさんも遠方からでも学びたいと思う
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本当に熱のこもったいい講座になりました。
今日は実用講座、張り切ってまいりましょう。
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