傾聴力はみんなにある

いつもありがとうございます。

ソーキそばをラーメンのくくりに入れてしまっていいか悩んでいる、岩松正史です。

「私は塾というところに娘をいかせております」

講座の中でよく出す例文です。

この例文を読んだあと受講者さんに

「いまの文章の中でどこが気になるところはありませんか?」

と問いかけます。

すると多くの方が気になるのは

「塾『というところ』」

と答えます。

「塾にいかせてます」

でいいじゃないかと。

そこで私は続けます。

「ですから今おっしゃったように、『塾というところ…』と、くり返しをしてください。」

そして答えた方に

「いまのくり返しは難しかったですか?」

と尋ねます。

すると「いいえ」と首を振りながら
キツネにつままれたような
何とも言えない表情を浮かべます。

さらっと自然なくり返しが
出来ているのです。

話を聴くときは私からあえて
質問されなくても自分に対していつも

「私は今どこが気になっているんだろう?」

と問いかけながら聴いていればいいのです。

ところがそう今くいかない原因は、
ロールプレイをする時などにあえて

「くり返しをしましょう!」

と言われるとつい

「どれが正しい気持ちのキーワードなんだ???」

と考え始めてしまうからです。

でも気持ちは考えても分かりません。

感じないと。

考えるから余計に分からなくなります。

つまり、

くり返しをする能力がないのではなくて、
くり返す力はそもそもあるんだけれど、

くり返しを難しく考えてしまっているから
おかしくなってしまっているだけ
という面が多分にあります。

そういう思い込みを外し、
気になってるところを自分で気がつけば
気持ちのくり返しは簡単です。

傾聴の学習においては、
ゼロから何かを学ぶことよりも、
そういう思い込みをどう外すかの方が
重要だったりします。

そこが講師の腕の見せ所でもあります。

・・・

話を戻します。

ですから傾聴するときは相手に
何を提供するかよりも話を聞きながら

「私は何を感じているんだろう?」

と自分が感じているものに注目し、
自分に問いかけながら聴けばいいのです。

そしてその自分に意識を向けている状態を
「一致」といいます。

カール・ロジャースが言うように
一致がないと傾聴はできるはずがありません。

「一致についてはよくわかりませんが、傾聴はよくします」

とうカウンセラーに出会ったことがあります。

正直、私にはその人が一体何をしているのか
まったく理解することができません。

世界の七不思議のうちの1つです。

まずは、くり返す能力がないのか?
能力はあるけれど使い方を間違っているだけなのか?

見極めましょう。

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<<編集後記>>

きのうは昼過ぎから
お気に入りのスパに行きました。

半年使えるお得な回数券を
持っているのですが、
暑かったのであまり行かなかったんですね。

そうしたら、
使用期限が来月に迫っておりまして(汗)。

まだ5枚もあるのでどうやって消化しようか
悩み中であります。

風呂に入ることよりも回数券の消化が
主目的になるのもどうかなと思いつつ、
全力で使い切るつもりであります。

今日もいい一日をお過ごしください!




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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)

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