深く深く感じとろうとする


いつもありがとうございます。

目覚めた直後にポテトチップスを一袋食べて気持ち悪くなっている、岩松正史です。

すべてのカウンセリングの根本原理は
クライアントが自らの感覚に深く触れることで
気付きが生まれ意味に気づくことで、
癒やされていくことにあります。

クライエント側におけるカウンセリングの流れは、

(1)深く深く自分の感覚を体験する
    ↓
(2)気づき(aware)
    ↓
(3)意味づけ(meaning)

(1)の「深く深く感覚を体験する」ことを
心理療法家A.ミンデルは

「Experiencing of experience(体験を体験する)」

と表現したそうです。

ですから、

傾聴する目的を「聴くこと」にしてしまうと、
軸がぶれます。

傾聴する目的はあくまで

「深く深く感じとろうとする」

ために聴くのです。

分析、指摘、今後の方向性を考える・・・
そういうために聴いていては
浅い表面的な聞き方にしかなりません。

クライアントが持っている感覚を
カウンセラー自身が存分に体験、体感しきっていくことで
問題解決の同伴者として一緒に道のりを歩むことが出来ます。

カウンセラーが思考型だと、
クライアントも思考型になります。

カウンセラーが拒否反応を心の奥底に持っていると、
クライアントも心のどこかに拒否反応をもったまま
カウンセリングが進むことになります。

カウンセラーの側によからぬ目的があると
カウンセリングはうまくいきません。

カウンセラー自身の姿が
クライアントに投影されるだけです。

カウンセラーがまず深まらなければ
クライアントも深まることはありません。

ですからカウンセラーはいつでも、
自分自身が「深く深く感じとる」ことを目的に
聴くといいのです。

「自分の感覚を深く感じることが出来ない人は、人の感覚も深く感じることが出来ない」

のです。

そして多くの人は自分の感覚に
意識の目を向けるのが苦しいからこそ
つい人のことばかり考えたがってしまうのです。
(防衛機制の投影)

いかがでしょうか?

これをお読みいただいているあなたは、
自分の感覚に深く深くふれたら癒された
という経験はありますか???

それがある人は、傾聴がしやすいでしょう。

深く深く感じようとすることに集中しましょう。

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<<編集後記>>

きのうセミナー会場で
いっきに本を7冊買いました。

さすがに買いすぎたと思ったので、
昼休みの時間にそのうちの2冊は
読み終えました。

読み終えるというのは
一言一句正確に覚えるわけではなくて
何が書いてある本か?
著者が言わんとしていることは何か?

概要とポイントを短く
口で言えるようにできたら
私の中ではいちおう
「読み終えた」ことになります。

最近本を読むのは資料を作ったり
何か目的を果たすためばかりでしたが
ただ興味がある本を自由に読むのは楽しいですね。

帰りの電車でも1冊読み終えたので、
3冊読むことが出来ました。

せっかく読んだ本なので、
そのななから何か1つ
行動につなげたいと思います。

きょうは地元横浜で支援活動をしている方向けの
傾聴研修です。

今日もいい一日をお過ごしください!




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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)

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