言い訳上手は聴き分け上手

話し上手と聴き上手、

これはまったく同じもの。

会話の中で

「要するに伝えたい話の根っこ」

のことを「主訴」といいますが、

相手が伝えたい主訴を

ちゃんと聴きとれれば「聴き上手」

自分が伝えたい主訴を、

ちゃんと伝えられれば「話し上手」

というわけ。

一見真逆の行為に見える

話すことと聴くことは、

主訴という視点で見ると、

まったく同じことというわけ。

だから、

傾聴の講座によく来る、

「話すのが苦手だから、聴く方ならできるかなと思ってきました」

という人には、

「残念でした!聴くことと話すことは同じです」

とやんわりとお伝えしている。

・・・

それをまず念頭に置いたうえで、

今日は「聴くの苦手」という人が

どうすれば聴き上手になれるか?

考えてみたい。

聴くことが苦手ということを

もう少し分解すると、

「聴き分けができない」

のが原因。

聴き分けるとは例えば、

・聴くとき聴かない時を分ける

・事柄と気持ちを分けて聴く

・共感的な聴き方と同感的な聴き方

これらがうまくできれば、

聴き分け出来て楽に聴けるし、

出来なければ聴き分けが出来ず

聴くのが難しいと感じるだろう。

「上手に聴く=聴き分けができる」

ということと同じ。

では、どうすれば聴き分けがよくなるか?

いろいろな方法がありますけれど、

方法のひとつに、

「言い訳上手になる」

というのがある。

原理は先ほどの話し上手、聴き上手と同じ。

「言い訳上手=聴き分け上手」

なぜか?

傾聴で聴き分けるとはどういうことか?

考えてみると分かる。

傾聴力を高めるとは、

普段しがちな、日常会話的な聴き方に

傾聴的な「寄りそう聴き方」を加えていく作業。

さきほどの、

主訴を聴き取るのが聴き上手で、

主訴を伝えるのが話し上手と同じ。

誰かに寄りそって聴きたいなら、

自分の心に寄りそえる人ほど、よくできるというわけ。

「もっと頑張らないと」

「言い訳しているからダメなんだ」

と、自分に言い訳を許さず

自分には寄りそえないマインドの持ち主は、

他人にも当然、寄りそいにくくなる。

だから、

誰かに寄りそう聴き方(傾聴)がしたいなら、

自分に言い訳を許すマインドを持っていたほういい。

自分に言い訳を許せるマインドが

まずベースに合って。

そこにスキルや知識が加われば

より早く聴き上手になれるはず。

言い訳を許すとは

別の言い方をすれば、

自分をもっと好きになるといってもいい。

自分が嫌いな人が、

他人の話を聴こうとしても

傷のなめあいっこになってしったりしがち。

日常会話の中でありがちな

愚痴の言い合いというはまさにそれ。

不満や陰口は他人を責めると同時に。

自分も責めてしまっている。

(他人を責める=自分を責める)

ストレス発散としては否定をしないけれど、

不満や陰口を言い続けているようでは

本当の癒しは起こらない。

むしろ悪化する。

聴き上手を目指すなら、

自分に言い訳を許すのがお勧め。

自分に言い訳ができない人がする傾聴は、

形ばかりで、なかなか心がこもりにくい。

聴き分けが上手になりたいなら、

自分への言い訳上手になろう。

【この言葉を自分に言ってみよう!】

「言い訳上手は、聴き分け上手」

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