傾聴の効果

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いつもありがとうございます。

夕方6時まで土曜日だと思い込んでいた、岩松正史です。

「話しをたくさんするとスッキリする」
というのは漠然とわかる気がしますが、
いったい何がスッキリさせてくれるのでしょうか?

傾聴の効果は大きく2つに分かれます。

1.脳が喜ぶ
2.心が喜ぶ

「1.脳が喜ぶ」は、脳みその動きから説明できる効果。
「2.心が喜ぶ」は、心の受け止め方の反応からわかる効果です。

そしてさらに、

「1.脳が喜ぶ」は

 ・脳の機能的効果
 ・脳の特徴から来る効果

の2つにわけることが出来ます。

今回は「1.脳が喜ぶ」についてある2つをそれぞれ見ていきましょう。

1.脳が喜ぶ

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(1)脳の機能的効果
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脳の中にある言語に関わる部位にウェルニッケ野という
会話を理解する部位とブローカー野という
発話に関する2つの部位があります。

またブローカー野とウェルニッケ野は
弓状束というという神経回路でつながっていて、
聴くことと話すことの両方の情報をやりとりする働きをしています。

話の内容のいかんに問わず、
会話をする行為そのものがこの二つの部位に
刺激を与えて脳を若々しく保つ効果が期待できます。

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(2)脳の特徴的効果
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もう一つは、脳の特徴的効果です。

褒められたらうれしくなり、
怒られると悲しくなります。

これは先ほどの言語野のような
内容を問わずとにかく会話さえしていれば
活性化されるというものではありません。

会話の内容により脳の反応が変わるのです。

前述のとおり通り人間にとって
会話をすること自体が喜びですが、

さらに「自分についての話す」ことで
脳がより活性化することがわかっています。

つまり

自己暴露をすると脳が喜ぶのです。

例)
以下のABのうちどちらか選んで話すとしたら
あなたならどちらを選んで話すでしょうか?

A.あなたはスキ―が好きかどうかについて話してください
B.フランスの幕論大統領はスキーが好きかどうかについて話してください

たぶん自分についての話(A)を選ぶのではないでしょうか。

米国のある実験では、上記のような選択を促す際に

・自分についての話を選んだら10ドルあげる
・他人についての話を選んだら30ドルあげる

と、報酬に差をつけたそうです。

冷静に考えれば他人がスキー好きかどうかについて話せば
報酬が3倍になるにも関わらず、
より多くの人が選んだのは報酬が少なくても
自分についての話すほうを選びました。

このことからも人は他人について話すよりも
自分のことを話す方が好きだと分かります。

自己暴露している最中には、
快感を生み出す脳内物質ドーパミンがより
多く出るということがわかっています。

快感という報酬は金銭的な報酬を上回るのです。

「2.心が喜ぶ」については、
また別の機会にお話ししましょう。

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<<編集後記>>

きのうは夕方まで駅前のカフェで
集中して仕事をしておりました。

帰りに外に出ると
「土曜日はさすがに人が多いなぁ」
と思ったのでした。

家に帰るとスイミングの習いごとに
行ってきたはずの息子がいまして。

息子に
「スイミングどうだった?」
と訊くと、

キョトンとした顔をして
「きょうは言ってないよぉ~」
と。

きのうは月曜日・・・

なぜ土曜日だと思ったのか???

自分でも不明ですが、
月曜でも土曜でも平和な一日だったことに
変わりはありません。

今日もいい一日をお過ごしください!





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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)

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