傾聴がもたらす心理的効果とは?

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いつもありがとうございます。

ポットのお湯が沸かないと思ったらドライヤーの電源をさしていた、岩松正史です。

傾聴の効果は大きく2つに分かれます。

1.脳が喜ぶ
2.心が喜ぶ

「1.脳が喜ぶ」は、脳みその動きから説明できる効果。
「2.心が喜ぶ」は、心の受け止め方の反応からわかる効果です。

前回は脳が喜ぶとは何かについての説明でした。
https://keicho.info/?p=9521
今回は「2.心が喜ぶ」です。

話をしたらすっきりする効果を
心理学ではカタルシスと呼びます。

話せば脳内ホルモンの分泌自体が変わるのですから、
カタルシスは効果的です。

でも、私が個人的にもっとお勧めしたいのはた
だ語らせる「カタルシス」ではなくて、
せっかく話してくれた気持ちをちゃんとわかってあげる
「ワカルシス(分かる)」を強くおおススメします。

ワカルシスは私が作った造語です。

では、ワカルシスとは何でしょうか?

ワカルシスを説明するには1950~70年代に活躍した
人間性心理学の概念を提唱した米国の心理学者
A.マズローの欲求の5段階説を使って説明ができます。

人間には5つの欲求があるという考え方です。
知っている方も多いと思います。

・1段階 生理的欲求 :生き物として最低限必要な欲求(食欲、睡眠欲、性欲など)
・2段階 安全欲求 :自分や家族の身を守りたい欲求
・3段階 所属欲求 :組織や他の人に属していたい欲求
・4段階 承認欲求 :認めて欲しい欲求
・5段階 自己実現欲求 :よりよくいきたい欲求

数字が小さい下位の欲求が満たされていないと、
数字が大きい段階には進めないという考え方です。

たとえば、こんな感じです。

・トイレに行きたいとき(1段階)家がないことを心配できない(2段階)
・今日住む家がない人は(2段階)会社で仲間を持ちたいとは思えない(3段階)
・無人島に一人きりのとき(3段階)親から愛されたいと思わない(4段階)
・誰からも認められていないと思っているとき(4段階)なりたい自分になろうとは思えない(5段階)

この段階の中で傾聴してもらえる受容体験は、
聴き手と話し手の間のつながりが持てるという意味で
3段階(所属欲求)が満たされると考えることができます。

また、ただ話を聴いてもらうだけでなく、
アドバイスや意見、否定、押し付け、会話泥棒などされず、
受容的かつ共感的に聴かれる体験は、

個人として尊重され体験につながりの
第4段階(承認欲求)が満たされるといえるでしょう。

このように傾聴は3段階と4段階の欲求を満たすのに役立ちます。

逆にいうと、住む家がなくて困っている人(第2段階)に
傾聴してもあまり効果は期待できないかもしれません。

その時は傾聴よりも具体的に家を用意してあげる
支援のほうがありがたがられそうです。

話したことをちゃんとわかってもらえているという感覚は
人と人の心の距離をより近づけてくれます。

そこに傾聴が役に立ちます。

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<<編集後記>>

きのうから飯田橋で傾聴一日講座サポーター養成講座を開催しています。

3日連続の講座なので自宅に帰ってもまた翌日飯田橋に行くだけなので、
会場近くのホテルにホテルに泊まることにしました。

ホテル業界にはお気の毒ですが
いま都内のホテルは格安で泊まれるところが多く
往復で3時間時間が節約できるのでとても気分が楽で助かります。

最近インスタントコーヒーが飲めるようになった私は、
ホテルに備え付けの一杯のインスタントコーヒーが楽しみの一つでして。

今朝も電気ポットに水を入れて沸かして飲もうと思ったのですが、
いつまでたってもお湯が沸きません。

ポット壊れてるのかな???

と思ってコンセントをたどってみたら、
横に置いてあってドライヤーのコンセントをさしてあったのでありました。

これではいつまでたっても沸きませんね(汗)

コーヒーも飲み終えました。

今日も張り切ってまいりましょう!
いい一日をお過ごし下さい!





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■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)

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