同感しても共感できる

オンライン傾聴体験会、開催中
https://bit.ly/340LrDl

いつもありがとうございます。

キウイに貼られているシールが嫌いな、岩松正史です。

「同感が出てきてしまって、共感が出来ませんでした」。

傾聴を少し学んでいる方はよくこういいます。

これは共感とは何かをちゃんと理解できていないのです。

共感は同感と漢字の字の形は似ていますが、
まったく赤の他人で無関係なのです。

同感が増えたから共感が減るとか、
共感が増えたから同感が減るっていうものではありません。

同感と共感は常に共存しています。

ですから「同感していたから、共感が出来ない」というのは間違いです。

共感とは自分の中に同感できる(できない)という感情があったとしても
まずその自分の気持ちに気づきつつ否定をしないことです。

この否定をしないというところが練習のとても重要なポイントになります。

多くの方は人の話を聞きながら、

「どうしても聴きながらいろいろ言いたくなっちゃうんです」

とおっしゃいます。

このときの「ちゃう」はどのような意味でしょうか?

自分が割ることをしたくなるという、ネガティブな意味です。

つまり「自己否定」です。

共感で聴くためのステップは以下のように進みます。

――――――――――――――――――――――
●第1ステップ:感じている自分に気づく
――――――――――――――――――――――

自己否定するのではなくて、自分も一人の人間だから、
その人なりの感じ方が当たり前にあるのです。

そして相手にも、相手の感じ方が当然あるわけです。

そのとき、自分の中に「賛成だなぁ」「反対だなぁ」という感情があったとしても、
まずその気持ちに気づきつつ否定をしないことです。

「私は賛成と感じている」「反対と感じている」で留めておく。

そこにいい悪いと白黒思考で自分を評価はしません。

――――――――――――――――――――――
●第二ステップ:自分との相談
――――――――――――――――――――――

感じている自分に気づいたら、
次に自分とよく相談をします(一瞬で)。

いま何かを言いたくなっている自分も本当の自分。

そして、

もともと傾聴しようと思っていたのですから、
傾聴したと思っている自分も本当の自分。

どちらも本当の自分の気持ちです。

ですから

「この先の時間、同感と共感、どちらで過ごそうか?」

自分の中でもう一度、今後の聴き方を相談して決めます。

たとえばいまいる場所が友達との飲み会の場であれば
傾聴を無理にする理由はありません。

傾聴をやめて同感モードにもどってもいいでしょう。

でも、

相談を受けようとしているときとか傾聴する立場を「あなたが」守りたいなら、
同感している(できない)自分の気持ちに気付きつつ
それを否定、無視しないことです。

自己否定する人が他社肯定することはできません。

同感も自分自身の大事な感情。

まず自分の感情を肯定しましょう。

そうすると他人の感情も肯定できるようになります。

「同感している(できずにいる)んだなぁ」と自分を認めます。

そして傾聴で関わりたいなら共感ですから、
相手に対する接し方はこのようになります。

「(あなたは)そう思うのですね」
「(あなたは)そう感じているのですね」
「(あなたにとって)そのような意味があるのですね」

「あなた」にとっての意味と価値に理解しようと努めます。

(あなたはという言い方だけ真似すればいいという意味ではありません)

共感で聴くには
(1)まず聴き手自身が同感で感じている自分に気づき認めること
(2)ただ求められたから聴くのではなく傾聴したいという意思があるなら聴くという選択を自分基準ですること

この2つが絶対条件です。

同感しながら共感する。

この感覚が分かると、傾聴はとても楽になります。

<お知らせ>
傾聴1日講座
http://bit.ly/2gDTlve

<<編集後記>>

果物で何が好きかと聞かれたら1番はメロンなのですが
なかなかおいしいメロンは高級で買うことができません。

なので、日常的にはキウイを好んで食べています。

(メロンいつでも募集中です!(笑))

キウイの皮をむくときイヤなのが、
なぜかいつも貼ってある小さい丸いシールです。

あの丸いシールが引っかかって上手に皮がむけずイラっとします。

(同じ経験ある方いないですか?)

先にはげばいいといえばその通りなんですが、
パッと見、小さいのでうまく包丁回せばいける!と思うのです。

でも結局やってみると必ず包丁がシールで引っかかります。

ときどき先にはぐこともあるのですが、そのたびに
「このシール必要か?」と思うのであります。

キウイから丸いシールがなくなることを切に願っております。

あるいは包丁ですぱっと切れるシールに変わりますように!(願)

今日は大阪傾聴サポーター養成講座2日目です。

大阪の今朝の天気は晴れ。

あたたかい1日になるそうです。

はりきってまいりましょう。

今日もいい1日をお過ごしください!





logo1

■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→ 諸富祥彦の傾聴のねっこ(動画)

PAGE TOP