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ピーマンを『この子』とよんだ、岩松正史です。

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【愛さなくても、愛せなくても、愛はあればいい】

最近よく娘と話をするようになりました。

数週間前からどこかスッキリした
顔をしているように見えまして。

なので、

なんとなく気にはなってはいました。

食事をどうしたいとか・・・
鬼滅の刃がどうとか・・・
Ｙｏｕｔｕｂｅがどうとか・・・

ささいなことをネタにしていままで
かけなかった声をかけるようにしてみたら、

意外とあっさりと一声かければ、
そのあと自分からポツポツ話してくれまして。

先日も食事の希望を聞き、それを作り
一緒に食べながら１５分くらい話しました。

「学校に行かなくなって２年半、娘のことをどんな複雑な思いに揺れ動きながら見ていたか」

「入学当初、塾に自分から頑張って行き必死についていこうとしていたことをすごいと思っていたこと」

「クラスが変わり、友達がいない中でも授業参観日にいったのを娘なりに頑張っているように見えたこと」

すごいと思っていること、
大変だっただろうとわかることなどを伝えました。

娘はポツポツ、
でもハッキリ返事をしながら
ときどき黙って聞いていました。

でも、

けっして一方的に吐露し続けるのでもなく・・・
説教じみたいいかたにもならず・・・
尋問のように質問もせず・・・
人生論を語るおじさんのようなめんどくささもなく

そんなやりとりをしながら感動してしまいまして。

「よく、自分もここまできたな」

と。

・・・

娘が学校に行かなくなってからは
自分の不安とうまくつきあえず
娘にあたることがたくさんありました。

頭では学校に行かない人生もあると分かりながら
親の役割が果たせていないのではないという
罪悪感がぬぐいされませんでした。

娘が家にずっといる姿を見ると
どこかで自分の中にある

「動いて欲しい」

というとても個人的な欲が止められず
理由をこじつけては娘を動かそうとしたし、
責めることも多々ありました。

それでもうまくできないときは

「家にいるなら部屋を片付けろ！」

と本当はそんなことを伝えたいわけでもないのに、
難癖をつけてしかり飛ばし、
泣かせたことも数回ありました。

「嫌なら出ていけ！」

と追い出したこともあるし
娘が家出したこともありました。

娘を傷つけながら自分を傷つけていると
分かりつつ止められない自分にまた
いら立ちを募らせてばかりいました。

それが、

中学3年の年になったころには、
元気で生きていてくれるからそれでいい。

いや、元気でなくても、
生きていてくれるから十分と
思えるようになっていました。

謙遜なしに、

１６年間傾聴を学び続けて
自分に納得できる自分になれるよう
自分と向き合い傾聴しつづけてきた
成果と感じています。

・・・

最近よく思うのは、
いまここで私の人生が終わっても
いい人生だったと心の底から思える確信があります。

２人子供が欲しかったのが来てくれて満足だし
お互いわかり合えなくてもいっしょにいられる関係が
いまここにあるので満足です。

日々、Ａｍａｚｏｎをポチリつづけてしまう私は、
欲しいもの（物体）は山ほどある
我欲の塊であります(笑)

でも、一方で、

「本当に必要なものはすでにすべてそろっている」

という何とも言えない確信がどこかにあるのです。

はじめて子どもが生まれると分かってから
「子供を上手に愛せるだろうか？」
不安で仕方ありませんでした。

でも今は全く違います。

愛そうとしても上手に愛せるわけでもないし、
うまく愛せているなんて思ったことは
一度もありません。

そもそも、

だいぶ前からうまく愛せているか
どうかに興味がなかったりします。

愛は自分の中にだけあればいい。

人に何かする必要なんてないと思っています。

私の中には間違いない愛があります。

その愛は家族に対する愛だけでなく、
愛をもっていることで自分に持つことができてる
自分に対する愛でもあるのです。

自分の中に愛があれば、
ときどきそれが何かのきっかけで
特別な幸せを感じさせてくれたりします。

それで充分だろうと思うのです。

愛さなくていい、
愛せなくていい、
愛は自分の中にありさえすればいい。

そう思える自分がとても楽です。

私はいつも不幸であり
いつも最高に幸せであります。

＜お知らせ＞
自分を知り人を知りたい人のための
傾聴１日講座
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＜＜編集後記＞＞

最近よくイオン(スーパー)に行きます。

以前に比べ特に生鮮食品の価格も値段も
それなりにいいなと思っています。

野菜、鮮魚、肉などの生鮮食品は
加工商品と違って形とか大きさとか色とか
一つ一つに個性がありますよね。

一つ一つの食材の個性を見ながら

「この子は美味しそう」

と思うのを選ぶのが楽しみです。

先日もピーマンを手にとってカゴに入れる瞬間

「この子は美味しそうだ」

と思わずぽろっと心の声が口に出てしまいまして（汗）。

近くにいた主婦の方がギョロっと一回私のほうを見てから
さっと立ち去っていってしまいました(笑)

その日はおいしい回鍋肉をいただきました。

東京地方は今日は小雨、
雪に変わりそうなくらいの寒さです。

今日もいい１日をお過ごしください！

■傾聴の参考になる動画
心理学的な傾聴の説明をゆっくり学べます
→　諸富祥彦の傾聴のねっこ（動画）