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いつもありがとうございます。
3日平均15000歩あるいた、岩松正史です。
準拠枠とは「その人独自の受け止め方の特徴」のことです。
頭ではそれはわかっていてもでは
実際にどう聴けばいいか困っている方もいるでしょう。
なにごとも、困ったときは全体をちいさく
分解してみるのがおすすめです。
準拠枠は3つにわけることができます。
それぞれ準拠枠のちがいにより
やることが変わってくるのです。
今回は準拠の理解を深めるためのお話です。
よろしかったら最後までおつきあいください。
では、さっそく準拠枠の
分類を見ていきましょう。
<準拠枠の分類>
・準拠枠1:固定化されている枠
・準拠枠2:変化した枠
・準拠枠3:葛藤する枠
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◆準拠枠1「固定化されている枠」
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ここでいう「固定化されている枠」とは
その人の信念、こだわり、無意識にそちらに流れる意識、
あるいはアンカーといえるもののことです。
<固定化されている枠への関わり方>
「何が話し手ににとって変わらないものなのか?」
固定化され拠枠がわかったときにとる姿勢は
1.徹底的な受容
2.深い共感的理解(支持)
例)
「あなたにとってはそれが大事なんだ」
「あなたはそれを大切にしているんですね」
「そこだけは譲れないと言う思いなのですね」
そう思いたくなる自己を徹底的に
受容し深く支持をします。
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◆準拠枠2「変化した枠」
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話をしているうちに自分の中の矛盾に気付いたり、
思いの変化が発生してきたりしたときは
話し手の中で意識が変化したときです。
<変化した枠への関わり方>
(1)対比し明確化
例)
「さきほどはAと思ったけれど、いまはBと思うのですね」
「AよりはむしろBだと思うのですね」
「そんな一面があるということに気づかれたのですね」
使用前使用後のように両方を明示して
変化の前後のコントラストをはっきり示すことで
話し手の中で明確になります。
(2)変化した心の訳をたずねてみる
例)
「そのように思われたのは、何かおありでしょうか?」
「なにがそのように思わせたのでしょうか?」
「その気持ちの変化はどこから来たのでしょうか?」
「さきほどのおっしゃっていたAについてはどう思われるでしょうか?」
思いの出所にフォーカスした質問をすることで
その思いに至った心の経緯を理解しできます。
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◆準拠枠3:葛藤する枠
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ロジャーズがいうように悩みとは
固定化された意識と実際に自分が
体験している者とのズレと考えることが出来ます。
(ここまでご説明してきた)
固定化された枠と変化した枠、
それぞれについて思いが入り組んで
いまの心情的な現実を作りあげているのです。
ですから基本的には準拠枠1と2の理解を
しっかりと行っていくだけです。
でもそれを行っていた結果として
きっと話し手はスッキリするよりむしろ
内面の葛藤がなんであるか問題が
明らかになってくるはずです。
葛藤があらかになったところからが
問題解決のはじまりなのでこれはいい兆候です。
準拠枠を理解する最後の段階は
葛藤を明確に伝えることです。
例)
「本当はAがいいと思うけど、現実はBなのでどうしていいかわからない」
「Aをやるべきと頭でわかっていても、Bという思いがあり心がそこについてこない」
「Aという面もあり、Bという面もあるのでどうしたものかと悩んでいる」
まとめ。
その人独自の固定化されている枠と変化した枠、
この2つを丁寧に受け止めて明確にしていくことで
聴き手にとって話し手への理解が深まると同時に
理解された話し手の自己理解も進み
自分と向き合えるようになっていくのです。
よかったらやってみてください。
<お知らせ>
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<<編集後記>>
きのう広島県にあるうさぎ島こと
大久野島から帰ってきました。
3泊4日の家族旅行なんて
本当に久しぶりでした。
うさぎ島は離島なので
ウサギと遊ぶくらいしかありません。
ウサギは1周3キロある島全体にいるので、
多い日は1日3回大量の
餌を抱えながら散歩しました。
3回も回ればもう散歩というより
巡回・・・飼育員ですね(笑)。
おかげで三日間の平均歩数が
12000~17000歩、
平均15000歩でした。
毎日9km歩いた計算です。
けっこう歩きましたね(笑)
今日から通常モード。
今日もいい1日をお過ごしください!
<岩松正史の著書>
・『その聴き方では、部下は動きません。』朝日新聞出版
・『聴く力の強化書』/4刷 自由国民社