「聴けない」ではなく「聴かない」を選べるようにする

コミュニケーションで大切なのは、

例えば子供に何といえば相手がいうことをきくか?という

「Aと言えばBとなる」

と、いうような正解を探しではなく、

「幅を広げる」

ことではないかと思うのです。

最近ではあまりありませんが、

傾聴をお伝えしはじめた頃によく

「話なんかきいても仕方ない。
 どうやって相手を説得できるかが大事なんだよ。
 だから私は話は聴かない」

と、言われたことがありました。

その言葉を耳にするたびに、

「あなたは本当に人の話が聴けるのでしょうか?」

と、訊きたくなりました。

話をちゃんと聴ける人が聴かないのは

「聴かない」

聴けないから聴かないのは

「聴けない」

たった一文字違いでも、

この差はとても大きいですね。

ある企業の研修担当の方と話していた時になるほどと思ったのは

「一番あなたは人の話を聴いた方が
 いいと思う人ほど傾聴の研修に参加しない」

のだそうです。

コミュニケーション能力は

人とのつきあい方の幅を広げることですから、

自分のスタイルを壊すのが

怖いというのもわかりますが、

殻に閉じこもることなく、

いろいろな人と場面に対応できるよう、

聴く聴かないの選択ができるように

しておくことをオススメしたいものです。

話を聴かなければいけないという決まりはありません。

聴きたければ聴けばいいし、

聴きたくなければどうせ聴けないのですから、

無理して聴い(たふりをし)て、

お互いイヤな思いをするよりは

聴かない方がいいでしょう。

聴く聴かないの判断基準を自分の中に持ち、

聴き方の技術を少しもっておくと、

人とのコミュニケーションがだいぶ楽になった、

・・・というのが、

まだまだ未熟ながら、

傾聴に10年近く触れてきた実感です。

傾聴は聴く人が楽になるための技術。

このことがうまく社会に

伝わっていけばよいと願うばかりです。

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