傾聴は、上手にまとめようとするほどよく失敗する

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いつもありがとうございます。
あすの予定はわからない、岩松正史です。

突然ですが、

そもそも傾聴やろうとしている人には
真面目な人が多いです。

そして真面目な方ほど傾聴の要約が
うまくできなかったりします。

なぜか?

真面目な人ほど正確に覚えて
返そうとしすぎて心が入らないから。

あるいは言葉を正確に覚えようとしても
結局覚えられず抜けてしまって
焦ってしまうからです。

今回は、うまくくり返しができない人は
どうしたらよくなるかの話です。

まず、そもそも論ですが、
傾聴のくり返しとは事実関係を確認するのではなく
話し手の「感覚」を確認するためのものです。

でも、多くのまじめな方は感覚ではなく
事実関係を正確に返そうとします。

また中には、事実関係がわかってからでないと
気持ちがわからないと思い込んでいる人もいます。

まずこれが間違いです。

事実関係をまとめようと試みる人の特徴は、
会話を頭から全部覚えていこうとすることです。

だから、

1.冗長になりがち
2.「ポイントは何?」と聞かれても短く答えられない

ことがよく起きます。

傾聴のくり返しで大切なのは、
・覚えた
・事実を
・網羅する

のではなく、
・感じた
・感覚や意味のワードを
・ポイントだけ短く伝え返す

ことです。

でも、

「感じましょう」というと真面目な人ほど
「感じるを真面目に考え始めて」しまったりします(笑)

ではどうしていったらいいか?

・頭から覚えようという意識を放棄し、後ろの気持ちだけピンポイントで返す練習から始める

のがおすすめです。

どういうことか?

絶対にとは言えませんが「大切な気持ち」は
比較的後ろにでてくることが多いのです。

例えば以下のような例文があります。

例)お母さんが息子について語る

「うちの息子はね、いま中学生なんだけど、やりたいことがほんとしっかりあって、すごいなと思うんですよね。でも私はやりたいことって全然ないから、息子がうらやましくもあるし、息子がやりたいってことを応援してあげたいって。そういうふうに思うんですよ。」

これを全体を上手にまとめようするとこんな感じになります。

利き手「息子さんはやりたいことがたくさんおありなんですね。素晴らしいですね。それでお母様としてはそれを応援してあげたいのですね。」

事柄を中心としたまとめはこんな感じになります。
(身に覚えがある人がいるかもしれません)

まず全体が長い、
そして、ポイントがない。

さらに、

「息子さんが素晴らしい」話にまとめてしまって
「私はやりたいことがない」というマイナスの、
(そしてポイントになる)気持ちをスルーしています。

気持ちを無視してしまったら
傾聴になりませんよね。

では、ポイントを絞ったらどんな風に
短く返せるでしょうか?

例1「そうなんですね。ご自身がやりたい事は無いからこそ応援してあげたいと思うのですね」
例2「そっか、うらやましくもあるし応援したい」

これがクライエントの気持ちです。

このようにポイントは後半のほうによくあります。

絶対ではありませんが、うまく気持ちのポイントを
くり返せない人は、前半の言葉はいったん捨てて
後半に出てくる言葉を注意して聞いてみたらいかがでしょうか?

よかったらやってみてください。

<お知らせ>

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<<編集後記>>

あすから3日間傾聴講座開催のため
いま大阪に移動中の新幹線の中で
このBLOGを書いています。

本当は朝のうちに書きたかったのですが、
きょうは午前中に企業研修があり
早めに移動したので書けませんでした。

でも、

書けなかった理由はそれだけではありません。

今朝目覚めて
”何の準備もしていない”
ことに初めて気づいて焦りまして(汗)

洋服も、仕事の資料も何も準備しておりませんでして。

さらに、新幹線まで(苦笑)

さすがにホテルはだいぶ前にとってありましたが、
朝8時の時点で「ゼロ」からのスタートであります。

そんなこんなで、BLOGがこの時間になってしまいました。

あすの予定がわかっていないようではいけませんね。

今日もいい一日をお過ごし下さい!

■ 傾聴

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<岩松正史の著書>
・『その聴き方では、部下は動きません。』朝日新聞出版
・『聴く力の強化書』/4刷 自由国民社


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