傾聴は共感で「聴かない」


春は多くの人にとって新しいスタートの季節。

進学、進級、就職、異動など動く人が動き、
新しい人間関係がはじまる変化の大い季節です。

特にイベントがない人もこの季節に
新しいことをはじめたくなる季節、それが4月です。

自分に自信がない人も
4月を一つの区切りとして

「自分変えたい!」

そう願っている人もいるかもしれません。

環境が変わっても自分が変わらなければ
いままでどおりの人生に逆戻りですからね・・・。

では、

本当の自信をつけるとはどういうことかというと

「何かができたらよい」
「何か欠点がなおったらよい」

というふうに条件付きに自分を見るのではなく、

何かができるできないは関係なくて
いまの自分を認められる状態が
本当に自信がある状態です。

でも、社会の中でさんざん

「気づいたら→直そうとする」

という悪癖がしみついている私たちにとって、

「気づいたら→いい悪いなく自分を受容する」

に変えていく作業を一人でやるのは容易ではありません。

そこで今回、自信がない自分を受け入れていくための
ステップを明らかにする

「セルフ傾聴ワークショップ」
を開催します。

自分に自信がもてないという人のほかにも・・・

・子どもを怒りすぎてしまう
・部下を叱りすぎてしまう
・すぐにイライラする
・感情が爆発しやすい
・なおしたい欠点が沢山ある
・人の目を気にしがち・・・

自分の心との付きあい方がよくわからない人に
お勧めのワークショップです。

今回の企画は当協会の6周年記念として、
どなたでも気軽に参加できる内容と価格になっています。

どうぞセルフ傾聴ワークショップで新しい季節を
気分よくスタートさせてみてください!

・セルフ傾聴ワークショップ
・4月12日20~22時半 Zoom
申込・詳細
https://note.com/iwamatsu01/n/n3ebb86e5e4f6

◆オンライン傾聴体験会

初心者の人でも傾聴の基本を気軽に学ぶことができる
傾聴体験会&説明会を毎月回開催しています。

誰でもわかる簡単で本格的な
傾聴のポイントがわかります。

質問の時間もたくさんあるので、
会社、親子関係、自分自身・・・

初心者の方も経験者の方も経験豊富な
心理カウンセラーである岩松正史に
気軽に質問をしてください。

後半の説明会では傾聴1日講座と
傾聴サポーター養成講座の違いなど
協会で開催されている協会の
特徴や違いもよくわかります。

講座の中で聞きにくいこと、
例えば身近な悩みなどは体験会終了後の
15分のフリートークタイムに参加いただければ
個人的なことでも質問できます。

<体験会の日程>
・4月6日(水)19:30
・4月10日(日)10:00
・4月11日(月)10:00
・4月22日(金)19:30
・5月4日(水祝)19:30
・5月13日(金)19:30
・5月16日(月)10:00
・5月29日(日)10:00
https://jkda.or.jp/info/?p=1788

───────────────────
<<本文>>

いつもありがとうございます。
傘がどんどん減っていく、岩松正史です。

「傾聴は共感で聴かない」なんていきなりいわれても、
「あれ?岩松いつも共感で聴きましょうっていってるじゃないの?」
とわれるかもしれません。

共感で聴くこと自体が完全に間違いではないのですが、
やっぱり共感では聴けません。

わけわからないですよね(笑)

では、説明します。

一般的によく傾聴は「共感で聴く」といいます。

でも実際は違います。

共感は大きく2つの段階に分けることができます。

(1)共感を聴き手が感じる段階
(2)共感を伝え返し共有する段階

共感について傾聴の祖C.ロジャーズは1957年に発表した
「パーソナリティー変化の必要十分条件」
の中でこのように書いています。

「セラピストはクライエントの準拠枠に対する対する共感的理解を体験しており、この体験をクライエントに伝えようと努めていること」

ね、2つ条件があるでしょう。

まず、共感は伝える以前に聴き手が
体験し感じることが前提です。

そして、

当然このときの共感は浅いものではなくて
深く深く体験していなければ意味がありません。

でも、

深く共感を感じるというのは
簡単にできることではありません。

つまり、

傾聴のスキルは共感を示すためよりも
むしろその手前、共感を感じるために
あいづちやくり返しなどが必要なのです。

傾聴しながら聴いていくうちにだんだんと
「ああ、この方は本当にそういう風に感じているんだなぁ」
と共感を体験して「感じる」のです。

そう設楽次の段階にけます。

感じた共感を伝え返して感覚的に
同じかどうか確認をとる作業をします。

これが伝え返しという傾聴の
一番重要なスキルスキルです。

なんとなく聞き取れた気持ちの言葉や
派内手が語った意味をただ

「あなたはそうなんですね」

という感じでくり返すことが
本当の共感ではありません。

聴き手は共感で「聴く」よりも、
共感を「感じて体験する」ことが
最も重要なのですl。

初心者の方は「あなたは~」の言い方から
入って全然問題ませんが
それはあくまで練習の一過程の話。

「あなたは~」という聴き方が共感だと
勘違いしている人はけっこう
多いので注意しましょう。

さて、最後に質問です。

あながもし傾聴を少しでも知っている方だとして、
傾聴のスキルを共感を「感じる」ために
どれぐらい使っているでしょうか???

私は感じるため8割、
伝え返し2割くらいに使っています。

「共感で聴いてあげる」ことが
共感だと思っている方がいたら
ちょっと考え方を変えてみてください。

いままでのずっと深い傾聴ができるようになります。

よかったらやってみてください。

<お知らせ>

傾聴1日講座、毎月開催中!
https://keicho1day.com/basic-seminor/

<<編集後記>>

わたし長傘さは使いません。

いつもビジネスバックに
折り畳み傘を入れてあります。

そして、

折り畳み傘は、
よくなくなります(苦笑)

先日も電車に乗る前は、
傘をさして駅まで行ったのに、
電車を降りたら傘がありません(汗)

急いで走って駅まで行ったとき、
カバンにしまい損ねてどこかに落としたようです。

その日の夕方、帰ってきたとき
駅の改札で落し物がないか聞いてみたのですが
「ない」と言われまして・・・。

でも、

改札を出たとこにある駅前広場の端っこのほうに
誰かが寄せて放り投げといてくれました(笑)

今回はなくさず、回収成功です。

今日もいい1日をお過ごしください!

◆傾聴関連
傾聴1日講座(基礎)
傾聴サポーター養成講座

岩松正史の著書
・『その聴き方では、部下は動きません。』朝日新聞出版
・『聴く力の強化書』/改訂2版 自由国民社



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