感覚を分かろうとするとは

いつもありがとうございます。
気を失った記憶がない、岩松正史です。

傾聴を教えていて、私が学ぶことがあります。

例えば、私よりも年配の人生の先輩が、
体験会や傾聴講座に参加きたときです。

もし、

私もそのような方と同じ年齢になったとき、果たして
「自分よりも若い、年下の人間からも学ぼう!」
と意欲をもっていられるだろうか?

そう考えると、ちょっと自信がないのです(笑)

いくつになっても意欲の高いから
教えられることがとても多いです。

また、

全員とは言いませんがこの仕事をしていると
受講者さんにとって人生の大きな変化を
獲得された方の話を後から聞くことがあります。

そんな話を聴くと、感動して
この仕事をしていてよかったと思います。

講座で教えているときに、

「うーん、この人にはうまく伝わっていないな・・・」

と思う人も正直います。

そんなときは、無理に説明して頭でっかちにしようとはせず
なにかあとから開花するかもしれない
その人にとってよき種を渡しておくような気持で伝えています。

変化が起きるかどうかは人それぞれ違いますし、
いつ気づきを得るかなど私が決めることはできません。

でも、短い体験会の中だけで
「いままで10年以上の疑問がスッキリ解決しました!」
と言って帰る人もいます。

今すぐでも、今すぐでなくても
人が変わる瞬間に出会える可能性があるのが
講師業の魅力です。

悩みに囚われていた人が
自分の本当の気持ちに少し気づいたり、

固定観念が自分が楽になる方に
とれて楽になったり、

そういった受講者さんを通して感じられる変化が
私には大きな学びですし傾聴をお伝えしているからこそ
得られる財産であります

そんな体験を講座の中でたくさんしているので、
目の前の現象に一喜一憂したりすることが減り
大きな視点でその方のあり方を見えれるようになってきた気がします。

少しでも楽になる聴き方に興味がある方、
少しでも自分が楽になることに興味がある方が
増えることを願いつつ体験会も開催しています。

ご興味ある方との出会いを楽しみにしています。

◆オンライン傾聴体験会
・5月16日(月)10:00
・5月29日(日)10:00
・6月1日(水)19:30
・6月10日(金)19:30
・6月13日(月)10:00
・6月26日(日)10:00
https://jkda.or.jp/info/?p=1788
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<<本文>>

傾聴するとということは
話し手が感じている感覚を理解していくことです。

でも、

感覚を理解するってどういうことだろう?
と疑問をもつ方も多いでしょう。

なにせ感覚は理屈じゃなくて感覚なので
言葉で説明するのはなかなか大変であります。

今回は、例を出して説明を試みてみましょう。

・・・

私はボイトレを1年ちょっと習っていますが、
出しやすい声の出し方というのが
どんどん変わっていきます。

いま現在、私がどんな感じで声を出すと
自分ではよいと感じているかと言うと
以下のような感じです。

声を出すときに、

①鼻の上のほうに力が入るのでもなく喉(のど)に力が入るのでもなく
②唇をおちょぼ口のように少し前にぎゅっと突出して、直径3センチの円柱状の木の棒をすぼめた唇でしっかりはさみ、
③その時、同時に上の前歯と下の前歯で木の棒をしっかり挟んでいる感じで

このような力の入り方をした状態で
声を出せるといまはしっくりくる発声ができます。

さて、

いまの説明であなたは私の感覚を
どれぐらい理解できたでしょうか???

正直いって、微妙だと思います(笑)

でも、

わかろうとしたときにきっと、
頭の中でイメージをしたり、
自分の体の同じ部分に木の棒があるように想像して
ちから加減をを体で再現しようと
試みたりしたのではないでしょうか。

・・・

このように、

感覚をわかるときのポイントは、
「自分の中で試行錯誤すること」
であります。

相手の感覚をそのまま
100%理解することなど永遠に
出来るはずがありません。

でも、

似た感覚、共有部分を増やしていくことは出来ます。

そのためには、自分が感覚0の状態では
相手と共有部分をふやすことはできませんよね。

あなたが感じていないと、
相手の感覚はわかりようがないのです。

また、

話し手がないを感じているか
言葉で説明させ過ぎて納得しようとするのも違います。

説明を相手にたくさんさせたら、
話し手はあなたに説明することに一生懸命になってしまい
自分の感覚から離れていってしまいます。

それに、

たくさん質問をて説明では、、
「あなたの感覚わかりたい」ではなくて
「私を納得させてください」
に目的が変わってしまっています。

あなたが納得することが大事なのではなくて、
相手の感覚を大事にしたまま、
その感覚を自分の中でできるだけ再現していこうと
試みることが「感覚をわかる」ことなのです。

その中でどうしても相手の感覚的な世界感が
独特すぎてわからない部分は
もちろん説明を求めることもありますが、
多すぎてはいけません。

自分の中で出来るだけ取り組みましょう。

・・・

算数の計算で例えるなら、

複雑な数式を解こうとしたとき
ぱっと見てわからないからといって、
正答をすぐに見てしまったら
勉強にならないですよね。

まずは自分であーでもない、こーでもないと
試行錯誤することが大事です。

試行錯誤したうえで誰かに聴いたり、
正答を見るから「なるほど!」と
納得感が増えるのです。

感覚の理解も同じです。

聴いた瞬間わからないからといって
すぐ説明を求めてしまったら
何もわからないのです。

自分の中で感覚を試行錯誤する習慣がついてくると、
だんだんと感覚がわかるようになる・・・というか、
感覚とのつき合い方がわかってきます。

傾聴上手を目指す人は
感覚の試行錯誤をぜひやってみてください。

<お知らせ>

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<<編集後記>>

先日胃カメラを受けに病院に行ってきました。

今まで鼻から内視鏡を入れていたのですが
どうも苦しいので今回は麻酔を使って
意識を落とし口からいれることにしました。

意識がとぶ麻酔は初めなのでどきどきでして。

看護師さんにいわれた通り口に
内視鏡用のマウスピースをつけたところまで
覚えているのですが・・・

そのあと気がついたらもう
知らない場所でベッドの上に寝てました。

意識がもうろうとした記憶すらなく、
目覚めた時もボーっとせずすごくすっきり目が覚めました。

おかしな言い方ですが、
とても気持ちがよかったです

ちょっとクセになりそう(笑)

今日も良い1日をお過ごし下さい!


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