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いつもありがとうございます。
といいながら今回のBLOGのテーマについて考えさせられた、岩松正史です。
「みんな、もっともらってる」
小学生の頃、娘がこういって
お小遣いの値上げの交渉をしてきたことがあります。
あなたも会話の中で「みんな」と
表現することがありませんか?
そのときの「みんな」は
いったい何人でしょうか?
これを知るために有名な研究があります。
社会心理学者アッシュが1950年代に行った実験です。
アッシュは同調圧力の研究をしました。
7人の研究への協力者を集めて全員に
線が書かれた紙を見せます。
(サムネイルの画像にあるような)
左側には縦に引かれた8センチの直線(基準線)。
右側には基準線と同じ線を含む
まったくちがう長さの線が2本含まれた、
合計3本の線が書かれた図です。
被験者には、
「左側の線と同じ長さの線を右の3本の先から選んでください」
と伝えます。
パッと見で明らかに長さが違うので、
被験者全員が自由に答えた場合の
正解率は99%を超えます。
ところが、
構成メンバー7人中、1人を除いた
あとの6人にサクラを用意します。
サクラたちは事前にわざと
正解しないよう指示をされています。
そして、
たった1人しかいない純粋な被験者は
4番目に回答するよう決められま。
1人目(サクラ)→わざと不正解
2人目(サクラ)→わざと不正解
3人目(サクラ)→わざと不正解
さて、
4番目にまわってきた本当の
被験者は正解を答えるでしょうか?
お察しの通り、4番目に回ってきた被験者の
実に36%が不正解を回答したのでした。
これは36%の人が正解がわからなかったわけではなく、
集団となる規範から外れたくないという
同調圧力に屈し周囲に合わせる回答したのです。
ちなみに、
被験者の前に回答するサクラの人数を
0〜2人にした場合、
当然に不正解する人は減りました。
逆に被験者の前に回答するサクラを
4人以上に増やしても不正解を回答する
被験者の比率は36%からあまり変化がありませんでした。
・・・
話をもとに戻しますと、
「みんな」と表現するとき、
多くの人は自分の意見を採用させたい、
優位に立ちたいと思いその表現を使います。
この実験から自分の身の回りに3人、
都合が良いサンプルとなる人がいると
「みんな」と言い始めます。
似たような表現に「普通は」「一般的に」「いつも」
もありますがこれも基準は3人(サンプル)でしょう。
さすがに自分しかいないと初めからわかっていたら、
わざと嘘をつこうとしない限り
「みんな」とは言わないですよね(笑)
事実、
冒頭の娘のお小遣いの値上げ交渉の際、
「みんなって誰?」と聞いたら
少しバツが悪そうな顔をしながら
2人の友達の名前をいいました。
そのバツの悪さはもしかしたら、
みんなと呼ぶには3人まで1人分足りてない
うしろめたさだったのでしょうか(笑)
ちなみに、
「みんな」「普通」「一般的」「いつも」
のような表現を心理学で「一般化」といいます。
論理情動療法などではこの一般化された
不合理な信念に気づき修正していくんですね。
前述の通り、自分が優位に立ちたいときに使われる表現なので、
コミュニケーションの中でこの言葉を使うと、
相手に嫌な印象を与えるこるので気をつけましょう。
「みんなって何人だよ!」
と突っ込まれませんように(笑)
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<<編集後記>>
・・・ということで、
冒頭に書いた私が考えさせられた
「いつもありがとうございます」の「いつも」は
3回以上読んでくれている人のことであります(笑)
今日もいい一日をお過ごしください!
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