ロジャーズに影響を与えた、精神分析家だったランクの思想と変化

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いつもありがとうございます。
余計のことほど楽しく思う、岩松正史です。

心理学の歴史において、
精神分析のフロイトと並び称される人物に
カール・ロジャーズがいます。

そのロジャーズが多大な影響を受けたのが、
意外にも、フロイトの弟子だった
オットー・ランクです。

ランクは青年期にアドラーの紹介でフロイトと出会い
養子のように支援を受けながら育ち、

ユングが去ったのちのフロイトの
後継者と目されていました。

その彼がなぜ、師であるフロイトと袂を分かち
独自の道を歩むことになったのでしょうか。

◆フロイトが描いた法と権威の象徴「父」

フロイトの精神分析の中心は、
エディプス・コンプレックスがあります。

ここで父親は、子どもの無意識的な欲望を抑制する
禁令や法の象徴として登場します。

子どもは父の権威によって欲望を去勢され、
社会的な秩序や文化を内面化するというのです。

フロイトにとって、父親はまさに
発達のカギを握る中心人物でした。

◆誕生外傷理論が描いた「母」

一方、ランクは『出産外傷』という革命的な著作で、
人間の根源的な不安の起源を「出生」に求めました。

彼は、母親の子宮からの分離こそが、
人間が経験する最初の、そして
最も強烈なトラウマであると主張しています。

この考え方では、人間の心理ドラマの
中心に位置するのは「母子関係」です。

母親は、胎内の安楽な世界を象徴する一方で、
その世界から私たちを引き離す
分離の起点でもあります。

多くの精神病理は、この「分離と依存」をめぐる
母子関係の葛藤に由来するとしました。

この理論において、父親は
ほとんど中心的な役割を持ちません。

父親の権威や法は、あくまでも母子関係からの
「さらなる分離」を促すための
二次的な存在と見なされたのです。

◆「父」から「意志」へ決定的な思想の転換点

ランクの思想は、やがて「意志療法」へと移行します。

この転換は、フロイトの
「過去のトラウマに縛られる人間」という像から、

「自らの人生を創造する意志を持った人間」
という新しい人間観への決定的なシフトでした。

意志療法では、過去の
「出産外傷」を掘り起こすのではなく、
「今、ここ」で個人の「自己決定」
を促すことが重視されます。

この「自己決定」のテーマは、
本質的には「母からの依存」を断ち切り、
自立する「生きる意志」の闘争に他なりません。

つまり、

ランクはフロイトが重視した父性ではなく、
母子関係から派生する「分離の課題」を、
個人の意志によって解決するという新たな道を開いたのです。

◆ロジャーズへの影響

1936年ランクによる3日間の
ワークショップに参加したロジャーズは、
強く影響をうけました。

ロジャーズは晩年、
「自分の師はランクと自分のクライエントたちです」
と、言っています。

クライエント自身が持つ
「成長への意志」を信頼し、

治療者が指示を与えるのではなく、
その意志を最大限に引き出すという治療哲学は、
まさにランクの思想の延長線上にあったのです。

それが、来談者中心療法につながっていきます。

ランクの思想の変化は、
心理学が「過去のトラウマ」から
「現在の自己」へとテーマを移していく、
重要な転換点となりました。

フロイトとは異なる視点から
人間の心理を深く掘り下げたランクの功績は、
現代の傾聴に色濃く受け継がれています。

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<編集後記>

朝8時にBLOGを書き始めたはずが
気づけば13時。

この時間、何をしていた方いうと
ユング、ランク、アドラー、
ジェンドリン、ロジャーズを比較した
資料を一生懸命まとめていました。

やらなきゃいけない仕事のモチベーションは
一向にあがりませんが、
何の使いみちもない、この資料をまとめるのは
楽しくて仕方ないから不思議です。

いかがでしょうか?

これをお読みいただいているあなたは
いらないことほど、やる気が出た
経験はありますか?

今日もいい一日をお過ごしください!

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